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食品安全委員会 / CoQ10に摂取上限目安量設定せず

 食品安全委員会は22日、第148回食品安全委員会を開催、コエンザイムQ10について摂取上限目安量を設定しないことを決めた。これを受け、7月21日までパブリックコメントの募集を行う。
 摂取上限目安量を決めなかった理由としては、これまで繰り返し答弁が行われた通り決定するには文献が足らないという理由による。厚労省から提出された健常者を対象としたCoQ10を連続摂取させた試験が最長で90mg/日、9ヵ月間であることから、判断に踏み切れないと結論付けた。また、水溶性のCoQ10の吸収率が通常の2倍程度になるため、物質ではなく個別の製品について評価することが適切とした。
 ただし、原則医薬品の1日摂取量を超えないというリスク管理の下、事業者責任で容量を考慮した長期摂取での安全性の確認、摂取上の注意事項の消費者への提供、消費者の健康被害事例を収集させるなどの指導を徹底すべきだと述べた。
 この日の委員会ではほかに、アピ(株)が申請していた血圧が高めの人向けのトクホ「スティバランスRJ」の安全性に問題なしとの判断を下した。ただし、アレルギー発症の可能性を否定できないことから、注意喚起が望まれるとした。同製品はローヤルゼリーペプチドを関与成分とする清涼飲料形態の食品。ACE阻害活性を有する。

2006年06月23日 10:00