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日清オイリオグループ・日清サイエンス / 健康食品「レナケアーカルニチンゼリー」の摂取で糖尿病性腎症の透析患者の貧血改善を示唆

 日清オイリオグループ(株)(本社東京都中央区、大込一男社長)とグループ会社の日清サイエンス(株)(本社神奈川県横浜市、中島康二社長)は、日清サイエンス(株)の健康食品「レナケアーカルニチンゼリー」のヒト試験を実施した。これにより糖尿病性腎症透析患者の貧血を改善する可能性を示唆する結果確認されたと発表した。同試験は公立松任石川中央病院(所在地石川県白山市、長野健一院長)との共同研究で実施されたもの。
 同試験は糖尿病性腎症患者9名を対象とし、1個あたり500mgの“L-カルニチン”を含むカルニチンゼリーを毎日1日2個、摂取してもらう試験を実施。試験開始時、3ヵ月後、6ヵ月後に採血を行い、血液中の貧血に関する指標を測定した。
 この結果、一定量の血液中に存在する赤血球の容積の割合を示したHt値が35%以下の7例において、3ヵ月後のHt値が開始時に対して有意に改善し、6ヵ月後もその傾向が持続した。(グラフ1)また赤血球の中でも新しい網状赤血球も3ヵ月後に有意に改善した。(グラフ2)これにより“L-カルニチン”を含有するゼリーの摂取により、糖尿病性腎症の透析患者において、貧血が改善する可能性が示された。
 “カルニチン”は肉類の食品に含まれ、経口摂取されると共に、健常人では肝臓および腎臓でも合成され、エネルギーのもととなる脂肪酸の燃焼に重要な役割を果している。“カルニチン”は透析中に除去されやすいことや、腎臓での合成障害や食事制限による摂取量の減少により、透析患者では不足しやすい傾向にある。“カルニチン”が不足することにより、慢性疲労、筋肉痛、筋肉痙攣、さらに貧血が起こりやすくなる。これにより、血液透析患者の間では薬剤投与でも改善しない治療抵抗性貧血が深刻な問題となっている。


【グラフ1】


【グラフ2】

2006年06月28日 10:00