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甲陽ケミカル / 甲殻類由来の抗酸化素材「ネプチューンクリルオイル」を発売

ナンキョクオキアミ 甲陽ケミカル(株)(本社大阪府大阪市、赫太郎社長)はこのほどカナダに本社を置くネプチューン社と提携し、甲殻類由来の抗酸化素材「NKO™(ネプチューンクリルオイル)」を発売した。
 
 同素材は、南極海に生息するナンキョクオキアミから米国製法特許で抽出精製したオイル。“EPA”、“DHA”などのオメガ3系脂肪酸を30%以上含むほか、抗酸化物質である“天然アスタキサンチン”、“フラボノイド”“ビタミンA”、“ビタミンE”などを含有している。
 血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質をコントロールし適正値に保つほか、“EPA”、“DHA”の働きにより脳の老化防止、記憶力の向上などの脳機能をサポートする。また抗酸化作用の指標であるORAC値を求めた結果、“天然アスタキサンチン”や“フラボノイド”などの抗酸化物質が相互作用しあうことにより378と高い抗酸化力を有する値が得られた。抗酸化作用のある“ビタミンA・E”が各1.25だったことから約300倍の抗酸化力を持つことになる。このため紫外線による皮膚老化を予防するなどの高いアンチエイジング効果があることが立証された。
 また魚油由来の“EPA”および“DHA”と異なり、リン脂質結合型の必須脂肪酸を多く含むため体内へ吸収されやすい。このため1日に必要とされているオメガ3系脂肪酸摂取所要量を満たすために、魚油では5~6g摂取しなければならないのに対し、「NKO™」は1日300~500mgの摂取で良い。
 同素材は、関節痛の炎症を軽減する作用も実証されている。臨床試験は、炎症のバイオマーカーとされているCRP値が1.0mg/dl以上の炎症をもつリウマチまたは変形性関節症患者90名を、1日「NKO™」300mg摂取群とプラセボ群との2群に分け実施し、摂取後14、30日目に測定を行った。この結果14日目でプラセボ群のCRP値が32.1%の増加だったのに対し、「NKO™」摂取群のCRP値は-29.7%の減少が認められた。また30日目ではプラセボ群の値が25.1%増加したのに対し、「NKO™」摂取群の値は-30.9%の減少と有意に低下が認められた。このほかPMSや高脂血症にも有効だという臨床データもある。
 近年、高齢化社会に伴う医療費負担の削減が求められていることから疾病の一次予防として食生活の改善に国を挙げて政策を打ち出している。昨年厚労省が生活習慣病予防の観点からオメガ3系脂肪酸を1日2.0~2.9g摂取することを推奨している。このため今後需要の拡大が見込まれる。
 販売形態は基本的にソフトカプセル、特に“グルコサミン”と「NKO™」との配合剤を開発したことで、両素材の関節痛軽減効果が相乗的に得られることが期待されることから、主に同社の“グルコサミン”との配合製剤のOEMを行う。

2006年06月30日 10:00