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エル・エスコーポレーション / 「DPAハープシールオイル」を薬系ルートにOEM供給

 (株)エル・エスコーポレーション(本社東京都中央区、高谷武雄社長)は、”DPA”を7%濃縮した健康食品「DPAハープシールオイル」を薬系ルートにOEM供給している。これは、同製品が動脈硬化に対応した製品であるため、2009年のメタボリックシンドローム検診義務化を前提に、動脈硬化一歩手前の人に予防として使用してほしいと考えていることから。
 同製品は、タテゴトアザラシの脂肪から抽出した“ハープシールオイル”を原料とする。“ハープシールオイル”には必須脂肪酸であるオメガ3系の“DPA”、“DHA”、“EPA”が含有されている。血液サラサラ効果のある“DHA”、“EPA”は魚油の中に多く含まれるが、“DPA”はごく微少でアザラシなどの一部の海獣からしか効率的に抽出できない希少性の高いものだ。
 “EPA”は高脂血症や閉塞性動脈硬化薬剤として用いられるほどだが、“DPA”には“EPA”の約10倍の血管内皮細胞遊走能(血管内細胞が伸び縮みするしなやかさ)促進効果が認められていることから、より動脈硬化への予防効果が期待できる。動脈硬化とは、血管壁の傷に血液中の過剰なコレステロールが溜り、その血管が固く変性することで起こる。このように血管が変性しないように血管内皮細胞を伸び縮みさせる力(遊走能)を持たせることで、血管の内壁に血栓ができるのを防ぎ、さらには血管壁を修復させる。
 さらにあるクリニックが行った臨床試験では、総コレステロール、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)、中性脂肪の低下、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)の増加が見られた。試験内容は、同クリニックに通院する高脂血症患者計20名に3ヵ月間、同製品を1日3.6g摂取してもらうというもの。なお、同時にウォーキングと入浴の指導も行った。その結果、総コレステロールは開始前273mg/dlであったのが194 mg/dlに、LDL-コレステロールは176 mg/dlであったのが110 mg/dlに、中性脂肪が298 mg/dlから128 mg/dlに低下、一方HDL-コレステロールは34 mg/dlから64 mg/dlに上昇した。高脂血症はメタボリックシンドロームの病態の1つであり、進行すると動脈硬化を始めとするさまざまな病気の原因となる。これらの試験から、同製品は動脈硬化予防効果があることが期待される。
 なお、同製品は、皮膜・保護膜から成る3層構造の腸溶性カプセルを採用することで、胃酸をシャットアウトし、腸まで中身の有効成分を届けることができる。また、このカプセルが摂取時の海洋性動物特有の臭いも防ぐ。

2006年07月26日 10:00