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ヒューマR&D / 治験参加希望者で事前調査モニタリング座談会サービス開始

 健康食品臨床試験受託の(株)ヒューマR&D(本社東京都港区、三原酉木社長)は10日、ヒト臨床試験を行うべきか検討中の食品メーカー向けに「事前調査モニタリング座談会」サービスを開始した。サービス提供にあたっては、親会社の(株)ヒューマ(本社東京都港区、平野方史社長)がWEB上で運営するボランティアバンク(治験参加希望者)20万名以上の会員を利用する。
 1人あたり10万円、5~6名から対応と、一般のマーケティング会社の座談会より割高だが、2週間程度でクライアントの要望に合わせて例えば血糖値や血圧の高い人などをピンポイントで集めて座談会を行うことができる。アンケートは選択式ではなく記入式にすると回答数が減ってしまい、消費者の自由な本音が見えてこないと考え、座談会を行うことにしたもの。10~20名の要望が多いが、5~6名の座談会が最も発言が活発になることから、人数が多い場合は複数回座談会を行うことを提案する。
 モニタリング座談会では、食品のパッケージや用量、形状、味、価格など製品に関する意見のヒアリングを始めとする購買層へのニーズ調査、エビデンス・データの必要性調査などが行える。座談会の結果、「高齢者をターゲットにしていたが、実際はターゲットがもっと若かったケースや、男性をターゲットとしていたが、購入していたのは女性だったケースがある」(ヒューマ・平野社長)という。
 座談会は2時間程度行い、その成果を座談会報告書として作成、さらに座談会のビデオ撮影も行い、クライアントに提供する。クライアントが同席を希望する場合は、別室で座談会内容を聞けるようにするサービスも行う。 
 なお、(株)ヒューマR&Dの「ヒト臨床試験」や「リサーチ&モニタリングサービス」を実施するクライアントには、同サービスを無料で提供する。「リサーチ&モニタリングサービス」とは、医療行為を行わずに会員による自己採血キットを使った血液検査により血液一般・生化学12項目のデータ取得が行えるというサービス。実施最低人数は特に決めておらず、1サンプル15万円前後でサービスを利用できる。検査項目やビジット回数(測定回数)の多さによって価格は変動する。

2006年07月26日 10:00