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オリジン生化学研究所 / 発酵古代米の免疫活性化機能に関するシンポジウム「日本臨床食物機能研究会第一回学術集会」を開催

 (株)オリジン生化学研究所(本社東京都中央区、前田浩明所長)は12日、同社が開発・販売する発酵古代米機能性食品の生理活性、糖鎖化学、糖鎖栄養学などの基礎研究に関する講演を中心とした学術集会を中央大学駿河台記念館(東京都千代田区)にて開催する。この「日本臨床食物機能研究会」(略称:臨食研/JAFCAR)の設立にあたり同社は事務局を務め、同会の会長などは設立発起人の医学博士・教授陣から今後選出する予定だという。
 同社所長で農学博士の前田氏は食品栄養学・食品機能学を専門とする免疫活性物質研究の第一人者で、民間企業にて抗植物ウィルス剤“レンテミン”や菌糸体培養抽出物“AHCC”、米ぬかアラビノキシラン誘導体“バイオブラン”などの開発を手掛けてきた。免疫活性物質の研究者である前田氏のもとには、統合医療の現場などからこうした機能性食品を臨床に応用するための新しい研究・勉強の場がほしいという要望が寄せられてきた。これを受けて今回、同研究会を設立するに至ったという。
農学博士の前田氏 第一回学術集会の講演スピーカーは、「糖鎖生化学の基礎」に関して大阪府立大学大学院・北村進一教授、「糖質と腸内フローラ」に関して東京大学農学部・光岡知足名誉教授、「術後食について」富山医科薬科大学医学部・田澤賢次名誉教授など。国立大学法人弘前大学食物学研究室と同社の共同研究によって開発された「発酵古代米」の機能成分と生理活性についても報告される。
 参加を呼びかけた対象は医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、薬種商、看護士、臨床検査技師、栄養士、鍼灸師、大学・研究機関の基礎研究者、関連企業の研究者、学術担当者などで、すでに130名以上の参加申し込みがあるという。西洋医学、東洋医学、中国医学の垣根を取り払って各専門分野の研究内容や臨床データを互いに発表し、機能性食品が医療の現場で果たす役割を検証していきたいとしている。
 「病気の治療は医師にしかできませんが、医薬品や化学療法がすべてではない、食品と薬の両輪が必要だと考えています。病院で点滴を受けながら寝たきりでは自然治癒力の回復は難しい。この会で医師たちを含め各専門分野の方々に食品の機能を医療の現場で活用することへの理解を求め、患者さんたちのQOL向上に貢献できるようなエビデンスを臨床によって得ていきたい」と話す前田氏。
スーパーオリマックス 機能性食品がアンチエイジング、高齢化社会を寝たきりにならずに元気に過ごすための有用なものであることを実証するために、統合・代替医療の現場で臨床を進めていきたいという。これはトクホや健康食品と一線を画し、病人の治療に機能性のある食品を“食べる”ことを取り入れる一種の食事療法を提案していく、というものだ。“治療”という、いわばタブー視されていた分野に一歩踏み込んだ形となる。将来的にはシンポジウムから学会へと発展させ、臨床データの発表の場にしていきたい考えだ。

2006年11月10日 10:00