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ロート製薬など / “ボーンペップ™”と“カルシウム”の共投与により骨成長を促すことを確認

 ロート製薬(株)(本社大阪府大阪市、山田邦雄社長)と(株)ファーマフーズ(本社京都府京都市、金武祚社長)は、骨の成長促進成分“ボーンペップ™”と“カルシウム”を同時投与すると、骨成長を促進することを確認。さらに骨密度および骨強度を高める傾向が見られたとしている。この研究結果は、東京で24~27日開催される「日本農芸化学会2007年度大会」及び第大阪で17日に開催される「4回日本小児栄養研究会」で発表され、今後ロート製薬(株)が機能性食品に応用する予定だ。
 試験は、成長期ラットを“低カルシウム”食のみを摂取させるコントロール群、“低カルシウム”食に“カルシウム”投与群、“低カルシウム”食に“カルシウム”と“ボーンペップ™”投与群に設定して行った。
 その結果、“カルシウム”投与群(5匹)は頸骨伸張の傾向はあったもののコントロール群(6匹)と比較して有意差は見られなかったが、“カルシウム”プラス“ボーンペップ™”投与群(6匹)では、有意な頸骨伸張が確認された。また、マイクロCTを用いて大腿骨の観察を行ったところ、“カルシウム”投与群及び“カルシウム”プラス“ボーンペップ™”投与群の骨密度はコントロール群に比べて明らかに高く、“カルシウム”プラス“ボーンペップ™”投与群は“カルシウム”投与群よりも骨密度が高い傾向が見られた。さらに大腿骨の骨強度を測定したところ、骨の強さの指標である最大荷重は、“カルシウム”投与群(3匹)及び“カルシウム”プラス“ボーンペップ™”投与群(3匹)は、コントロール群に比較して明らかに高いことが確認できた。骨の柔らかさの指標である破断変位は、“カルシウム”プラス“ボーンペップ™”投与群(3匹)のみ、コントロール群(4匹)に比べて有意に低値を示した。
 ロート製薬(株)は、2006年5月に開所した新研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」を、集合型の研究拠点として位置づけ、さまざまなベンチャー企業や研究グループと共同研究を推進してきた。一方、(株)ファーマーズは、研究開発型のバイオベンチャー企業として、機能性食品素材を中心とする開発事業を推進してきた。両社は2005年9月に共同開発並びに資本提携に合意して以来、共同研究を進めてきた。

[結果1]

「ボーンペップとカルシウムの共投与により、骨成長を促すことを確認」図
*;p<0.05 vs control (ロート製薬、ファーマフーズ、大韓民国世明大学漢方医学部実施)

[結果2]

<マイクロCT写真>
マイクロCT写真

(ロート製薬研究所実施)

[結果3]

<骨強度>
骨強度のグラフ

**; p<0.01, *; p<0.05 vs control (ロート製薬研究所実施)

2007年03月19日 17:55