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サントリー・コーセー / ウイスキーのメラニン生成抑制の新たな作用メカニズムを解明

 サントリー(株)(本社大阪府大阪市、佐治信忠社長)と(株)コーセー(本社東京都中央区、小林保清社長)は、(財)岐阜県国際バイオ研究所との共同研究により、ウイスキー中の成分が持つメラニン生成抑制活性の作用メカニズムに関する研究成果を、日本薬学会第127年会で3月30日に発表した。サントリー(株)ではこれまで、メラニン生成抑制作用に関して、ウイスキーにチロシナーゼ活性阻害作用があることを明らかにしている。
 試験内容は、B16メラノーマ細胞にメラニン合成誘導ホルモン「αMSH」を添加してメラニン生成を促し、ウイスキーを添加して行った。その結果、ウイスキーを添加した細胞は、「αMSH」のみを添加した細胞に比べてメラニン量を強く抑制した。
 また、メラニン生成の過程において、チロシナーゼ、ドーパクロムタウトメラーゼ、チロシナーゼ関連タンパク質1の3つの酵素が作用するが、「αMSH」を細胞に添加するとこれら3つの酵素の発現誘導が見られる。しかし、ウイスキーを添加するとチロシナーゼの発現誘導のみを選択的に抑制、酵素そのものの量を減少させる作用のあることが分かった。

2007年04月03日 15:45