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東洋新薬 / “フラバンジェノール®”に血糖値上昇抑制作用を確認

 (株)東洋新薬(本社福岡県福岡市、服部利光社長)は、フランス海岸松の樹皮から抽出した機能性素材“フラバンジェノール®”に血糖値上昇抑制作用と糖質消化酵素阻害活性を確認したことを、17~20日に開催された第61回日本栄養・食糧学会大会で発表した。
 血糖値上昇抑制作用の試験内容は、ラットに糖付加(デンプンを1.5g/kg体重で経口投与)と同時に“フラバンジェノール®”を800mg/kg体重で経口投与し、投与前、投与30分後、60分後、120分後の血糖値をそれぞれ測定した。その結果、コントロール群では急激な血糖値の上昇が認められたのに対し、“フラバンジェノール®”投与群では30分後、60分後に有意な血糖値の上昇抑制が認められた。さらにデンプンの代わりにスクロース(ショ糖)またはマルトース(麦芽糖)を用いた同様の試験によっても、血糖値上昇抑制効果を確認した。
 糖質消化酵素阻害活性の試験内容は、糖質消化酵素であるα-アミラーゼ、マルターゼ、スクラーゼが働いている溶液に“フラバンジェノール®”を添加して行った。“フラバンジェノール®” の各酵素に対するIC50(酵素の働きを50%阻害する時の濃度。酵素活性の阻害度を測定する指標で、その値が小さいほど酵素阻害活性作用が強い)は、α-アミラーゼ0.158mg/mL、マルターゼ0.591 mg/mL、スクラーゼ0.209 mg/mLであった。この結果により、“フラバンジェノール®”の血糖値上昇抑制作用は糖質消化酵素の阻害活性によることが示唆された。
 “フラバンジェノール®”は、“ポリフェノール”を多く含み、特に抗酸化作用など様々な生理活性を示す有効成分“オリゴメリック・プロアントシアニジン”を40%以上含有している。同社ではこれまでに臨床試験での美容効果、血流改善効果、in vivo試験での体脂肪抑制効果を確認している。

グラフ:糖負荷後の血糖値変化
2007年05月21日 18:00