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東洋新薬 / 「フラバンジェノール」と「アスタキサンチン」の併用による糖尿病合併症抑制効果を確認

 (株)東洋新薬(本社福岡県福岡市、服部利光社長)は、日本女子大学のグュン・ヴァン・チェエン教授と、富士化学工業(株)と共同研究を行い、「フラバンジェノール」と「アスタキサンチン」の併用による糖尿病合併症抑制効果を確認したことを、5月17~20日に開催された「第61回日本栄養・食糧学会大会」で発表した。
 研究背景には糖尿病で長期間、高血糖状態にさらされると、酸化ストレスによって、生体のあらゆる組織中の脂質が過酸化され、白内障などの合併症を引き起こすといわれていることがある。
 試験は、糖尿病モデルラットを、対照群(C群)、飼料中に「アスタキサンチン(アスタリール®オイル50F/富士化学工業製)」100ppmを含む群(A群)、「フラバンジェノール」0.2%を含む群(F群)、「アスタキサンチン」100ppmと「フラバンジェノール」0.2%を含む群(M群)に分けて12週間飼育した後、レンズ中の脂質過酸化度を、TBARS量を指標として測定した。その結果、C群に対してA群とF群は低下傾向を示し、M群は有意に低下した。また、白内障の進行具合を調べたところ、F群とM群で抑制傾向を示した。
 また、糖尿病モデルラットの尿中8-OHdG(DNA酸化障害のマーカー)を測定したところ、C群に対してA群とF群は低下傾向を示し、M群は有意に低下した。
 これらの結果から、「フラバンジェノール」と「アスタキサンチン」を併用することで糖尿病合併症に対してより効果的に作用すること、さらにその作用は体内における酸化ストレスの低減によるものであることが示唆された。

「過酸化脂質生成抑制作用」、「DNA酸化障害抑制作用」グラフ
2007年06月18日 16:45