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タニタ / 睡眠計測システム「SLPモニター」を25日より発売

睡眠計測システム「SLPモニター」を使った睡眠の計測イメージ写真 (株)タニタ(本社東京都板橋区、谷田大輔社長)は5日、太田総合病院太田睡眠科学センターの指導を得て、睡眠計測システム「SLPモニター」を25日より発売すると発表した。睡眠外来のある医療機関や介護施設・ホテル、運輸業界への導入で、初年度300台の販売を見込んでいる。  同製品は、コントローラーとセンサーマットから構成される。センサーマットを寝具の下に敷き、コントローラーのスタートボタンを押して就寝するだけで簡単に計測できる。仰向けだけでなく、うつぶせ、横向きでも計測可能だ。具体的には、マットに組み込んである圧力センサーが脈拍数、呼吸数、体動を検出、これらの情報に基づき睡眠の深さを4段階のステージグラフで表示する。このアルゴリズムによる測定結果は、医療機関の睡眠ポリグラフ検査装置による測定結果と平均約70%一致する。また、信号の感度を上げるために、マットには精製水を封入している。  さらに、睡眠時間や寝つき時間、途中で目覚めた回数などの情報を加味して睡眠の質を統計的に算出し、点数で評価する。点数は51~100点までを「平均的な睡眠」、50~0点を「改善の余地あり」と位置づけ、睡眠の状態を判断する目安としている。  同製品は、医療機器ではないので、睡眠障害の診断には使用できないが、身体を拘束したり多数の電極を取り付けたりする必要がなく、リラックスした状態で計測できるのも特徴だ。  このほか、寝つき時間や途中で目覚めた回数・時間、睡眠効率などを表示することが可能で、これらの情報をコントローラーに14日間記録することもでき、この記録は睡眠日誌としてグラフ化することができる。さらにデータ転送機能を使えば、市販のUSBメモリーを介して睡眠点数や睡眠周期などの情報をパソコンに取り込んで、長期にわたる時系列的な管理が行える。 計測結果の表示画面写真 税込み価格は52万5000円。  今後の展開としては、3年後をメドに現在の1/10程度の価格に設定した一般家庭向け製品も導入予定で、5年後には業務用・家庭用合わせて30億円の売上高を見込んでいる。

2007年07月05日 17:00