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厚労省 / 第1回「健康食品」の安全性確保に関する検討会を開催

 厚労省は10日、第1回「健康食品」の安全性確保に関する検討会を、東京・航空会館で開催した。ここでいう「健康食品」とは、トクホを除く「いわゆる健康食品」を指す。
 検討会では、(1)健康食品の特性と現状を踏まえた実効性ある安全性確保の取組み、(2)錠剤、カプセル状等食品の安全性確保のための方策、(3)健康食品の製造段階における危害発生防止対策、(4)安全な健康食品を消費者が選択できるような仕組み、(5)健康被害情報の収集、消費者への情報提供のあり方を議論していく予定。
 第1回目の今回は、ほぼ「錠剤、カプセル状等食品の原材料の安全性に関する自己点検フローチャート」や業界2団体が実施するGMP制度などを委員に説明するに留まった。目立った意見では、「輸入製品の問題が大きいので、GMPを海外製品にも適用すべき」というものや、「GMP認証マークを国の制度にすべき」というものがあった。また、最近の健康被害が平成18年度で15件と低いが、「健康被害の情報収集システムに不備がある」との指摘もされた。が、全体的に健康食品業界関係者から見れば、非常に低レベルの議論が展開されていた。
 また、第2回目の検討会は8月6日に開催することを決め、第2回目には「健康食品」の安全性確保に関し、意見陳述をする団体を募集し、ヒアリングを実施することを決めた。団体の募集は11日~24日まで行い、電子メールまたは電子媒体の郵送により申請を受け付ける。検討会には各団体毎に1~2名出席し、5~8分程度意見陳述を行い、委員からの質疑に対応することになる。
 さらに、11~31日まで、健康食品の安全性に関し、検討会に対して意見の提出を希望する消費者、事業者、研究者、それらの団体から意見の募集を行う。意見の提出は、電子メールまたは電子媒体の郵送、FAXで受け付ける。

2007年07月10日 16:20