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日本漢方創薬 / セミナー「中西結合抗腫瘍治療」を開催、「カイジ顆粒」の抗がん効果を発表

 健康食品「カイジ顆粒」を販売する(株)日本漢方創薬(本社東京都中央区、赤星義春社長)は13日、セミナー「中西結合抗腫瘍治療」を開催した。
 講演者は、復旦大学付属腫瘍病院の劉魯明氏。劉氏は、米国のNIHがん研究所補充代替医学センターとの、中医薬のがん臨床共同研究の中心人物だ。
 劉氏は、NIH補完代替医療のファンドの中で、2005年度の最大のファンドが中医学であることを報告。米国の医学界が中医学に高い関心を持っていることを指摘、西洋医学と中医学の結合医療によってがん患者の延命に成功しているとして、その重要性を強調した。
 また劉氏は、中医学のがん治療の薬として、中国の国家級1類抗がん新薬である「カイジ」を紹介した。「カイジ」とは、中国の老齢槐樹(エンジュ)に成長した真菌キノコで、“PS-T”と呼ばれる多糖蛋白質から成る。動物実験では腫瘍を抑制し、生命延長率は38~50%となった。また、免疫試験により、マクロファージを増強し、がん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあることが明らかになっている。急性毒性試験、長期毒性試験、特殊毒理試験においては問題がないことも確認されている。
 臨床試験においては、末期原発性肝臓がん128例で安定率30%、総合治療で1年生存率は30%、最長生存期は11年間という結果が出た。その他の治療では、胃がん、食道がん、乳腺がん、肺がん、腸がん、前列腺がん、腎臓がん、白血病、膀胱がんなどに応用例がある。
 化学抗ガン剤+「カイジ」、放射線治療+「カイジ」の統合療法では、化学療法と放射線治療の量と毒性を減らし、再発も予防するという。

2007年07月13日 18:00