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藤森工業 / ガスと内容物を完全分離した二重構造の新規エアゾール容器「PASS」、化粧品や医薬品を中心に普及拡大へ

二重構造の新規エアゾール容器「PASS(パウチ・エアゾール・スプレー・システム)」写真 藤森工業(株)(本社東京都中央区、藤森明彦社長)は、二重構造の新規エアゾール容器「PASS(パウチ・エアゾール・スプレー・システム)」を本格的に普及させていく。内容物とガスを完全分離、逆さまの状態でも通常と同じように使用可能、環境への負荷軽減などの機能性を実現した。  「PASS」は、エアゾール缶内に内容物を入れる内袋を備えた。缶内部のガスの圧力によって内袋の内容物を噴射する仕組みになっている(図参照)。従来のエアゾール容器は、容器内にガスと内容物を一緒に入れるため、限られた内容物しか入れることができなかった。そこで同社では、医薬品や食品業界で培ってきたパウチに関するノウハウと、パウチとバルブの部分を溶着する技術の2つ組み合わせて、新規エアゾール容器「PASS」を開発した。  従来のエアゾール容器とは異なるメリットとして、(1)あらゆる角度で噴射できる、(2)噴射しにくかったクリームなどの高粘度な剤形でも噴射できる(3)高い衛生性(4)残量がすくない(5)安全で環境に優しい、といった点を挙げる。用途は、従来のエアゾール容器で難しかった化粧水やボディローション、シェービングジェルといった化粧品のほか、傷口消毒剤などの医薬品、消臭剤などの家庭用品を想定している。  ヨーロッパでは、既にPASSと同じ二重構造のエアゾール缶の普及が進んでおり、全エアゾール缶の約2%に当たる年間1億本が生産されている。環境への意識が高いドイツやスイスといった国を中心に年々増えており、ここ数年の生産本数は前年比約120%を続けているという。  サイズは、60ml~300mlまで。近いうちに小ロットでも対応可能な体制を整える。 パウチ・エアゾール・スプレー・システム図解の写真

2007年10月31日 16:45