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NNFAジャパン / 「第2回教育セミナー」で最近の健康食品を巡る国際情勢を講演

 NNFAジャパンは3日、「第2回教育セミナー」を東京・薬業健保会館で開催した。
 NNFAジャパン・末木一夫専務理事は、「最近の国際情勢の動き アメリカサプリメントのGMP,EUヘルスクレーム,アセアンハーモナイゼーション」と題し講演した。
 米国の栄養補助食品最終規則が定めたcGMP(現時点のGMP)は、栄養補助食品(以下DS)の製造、包装、表示または保管に係わる製造管理及び品質管理基準を示したもので、DSの規格適合性はロット毎に試験・検査をするのではなく、DS成分と工程管理の規格適合性を組み合わせることで、担保できるというコンセプトだとした。DS製造業者は原料を製造工程で用いる前に当該原料の同一性(規格適合性)を確認するための同一性試験を実施しなければならないと言明。この規則は、DSの製造業者、再包装業者、再表示業者、保管業者に適用されるが、販売業者は含まれないところが特徴だと指摘。
 EUのヘルスクレームについては、「食品への栄養機能表示及びヘルスクレームに関する規則」が7月1日施行され、来年1月31日に申請を締め切り、2010年1月31日にヘルスクレームリストを完成する予定だと説明。500~700件の申請があると見られているとした。これらの表示の科学的評価システムを設定すると共に、科学的評価システムを確立し、栄養機能表示及びヘルスクレーム及び疾病リスク低減表示の許可リストを作成することを言明。
 アセアン諸国10ヵ国においては、アセアン標準化・品質管理諮問委員会では「伝統医薬品およびサプリメント製品作業部会」が半年に1度開催されており、2010年を目標に統一制度(案)を完成させる予定であると紹介。また、アセアン6ヵ国で形成されるAAHSAは、サプリメント及びサプリメント製造・販売会社で構成される各国業界団体の連合体であり、アセアン地域内でのサプリメントの自由貿易の確保や世界におけるビジネス展開を支援する制度的枠組みの構築、商品の安全性、最小限の品質および摂取目的に関する完全な表示の保証を目標としているとした。

2007年10月03日 18:25