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グレイン / サプリメントのOEM製品がフィリピンで大ヒットし売上げ倍増

OEM商品「グルタチオン含有のサプリメント」写真 (株)グレイン(神奈川県大和市、松澤一博社長)の売上高が前年比、倍増となる見込みだ。要因は、フィリピンの健康・美容関連企業から受託したサプリメントOEM製品が大ヒットしたため。同社では今後、さらに商品ラインナップを拡大し、比国内で今期3億、来期6億の売上を目指す。  きっかけは一本の飛び込み電話だった。フィリピンのホワイトビューティー社(WB)の幹部が来日中に知人を通じ、ランダムに健康食品OEMを手がける企業へ電話。その中でたまたま、社内に語学堪能で貿易関係に通じる人間がいたことで同社と、WB社の商談が前進した。 「最も売れた商品に与えられるスーパーブランド」写真 ただし、OEM商品はグルタチオン含有のサプリメント。日本では医薬品であり、サプリメントとしての扱いは不能。さらにオリゴ乳酸「LAC」が主力の同社では取り扱いのない原料だった。だが、手を尽くし、粘り強い交渉の末、医薬品工場での製造、比国内での販売などを条件に諸問題をクリア。美白サプリメント「MET TATHION」の受注を成約させた。  同製品はもともと、現地でアメリカ製の「メードインジャパン」商品として販売されていたもの。グルタチオン含有サプリメントは、現地で「美白サプリ」として静かなブームとなっており、ニーズはあったが、粗悪品も多く、売り上げはいまひとつだった。ところが、品質にも定評のある同社OEMの「本物の日本製」の上陸で状況は一変。現地での大々的なPRなどもあり人気に一気に火がつき、2007年度はシリーズ累計100万個以上を販売。現地で最も売れた商品に与えられる英国認定の「スーパーブランド」を比で初受賞するほどの大ヒット商品となった。 「比国内のみの販売だが、あえて日本語表記されている」写真 「本来なら当社が扱うものではなかったのですが、いろいろな機関に問い合わせをし、うまい具合に話が進み実現しました。運がよかった部分もあります。現地でグルタチオンサプリが注目されていることは知っていましたが、まさかここまでうまくいくとは思っていませんでした。とにかくいま、アジアでは日本製は品質の高さでブランドになっており、評価が高い。我々のような小さな会社でもしっかりやっていれば商機はある。さらなる展開とともにご相談いただければこのノウハウを生かして他の事業者も支援したい」と同社・海外事業統括本部長の石川寿久氏は話す。  同社では今後、現在製造するサプリメント2種と化粧品の3アイテムに加え、さらに化粧品のラインナップを増やし、シリーズ展開。一層の売り上げ増を目指す。一方で、このノウハウを活用し、中小の優良な健食事業者の海外展開サポート事業にも取り組みたい意向だ。

2008年02月13日 17:45