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シャローム / セラミドを産生させる新化粧品素材を開発

スフィンゴミエリンリポソーム電顕写真 シャローム(株)(山梨県忍野村、渡邊勝佳社長)は、肌細胞自らがセラミドを産生させる新化粧品素材「ミルク由来スフィンゴミエリンリポソーム」を開発した。同社では同素材を配合した化粧品などをOEM展開し、化粧品メーカーなどに販売する。  同素材は、ミルクから抽出した脂質スフィンゴミエリンをナノサイズ(10億分の1m)の粒子にし、医薬品や化粧品素材として注目されるリポソーム(平均粒子径120nm)にしたもの。スフィンゴミエリンのみでリポソームを作製したのは世界初。製作は同社と第一ファインケミカル社が共同で行った。  スフィンゴミエリンは生体膜を構成するリン脂質のひとつで、酵素の働きにより加水分解され、セラミドを産生することが知られている。  同素材の有効性、安全性については、経皮吸収の世界的権威、城西大学杉林堅次教授とのコラボレーションで実施。その結果、ヒト3次元培養表皮モデルへの適用により、セラミド含量が有意に増加し、またヒトを対象とした化粧品試験においても有害事象は認められず、安全性についても問題なしと判断された。(株式会社インフォワード)  さらに適用2週間後および4週間後の観察において乾燥・鱗屑症状の改善が認められ、角質水分量・皮膚弾力性について有意な増加が認められた。これらの結果により、同素材配合の化粧水・美容液・クリームは安全に使用でき、かつ乾燥肌に関しても十分に保湿効果が期待されることが示唆された。  同社ではこのスフィンゴミエリンリポソーム内に美白成分などを内包するなどの提案も視野に入れており今後、機能性のある化粧品として同素材を配合した製品を積極的にOEM展開する。なお、研究の結果は日本薬学会(3月28日から28日・パシフィコ横浜)で報告され、7月19日から22日から横浜シンポジアで開催される「第11回国際リポーソーム研究会議」でも報告される。 スフィンゴミエリングラフ

2008年06月11日 17:30