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9月3日はクエン酸の日

日本クエン酸サイクル研究会は9月3日、都内で「903の日」を開催した。数字の語呂合わせで97年より毎年、同日に開催している。  最初にこの日、誕生日を迎え、語呂もよく93歳となった田尻昌克会長があいさつ。「この歳になり、いまさらながら健康なくして幸せなし、とつくづく感じております。長寿であるためにはイキイキと健康でなくてはならない」と健康維持にクエン酸を愛飲する田尻会長は、年齢を感じさせない力強さで話した。 日本クエン酸サイクル研究会は9月3日、都内で「903の日」を開催した 続いて、早稲田大学胎生期エピジェネティック制御研究所教授の福岡秀興氏が「NOBEL CYCLEに含まれる栄養素の意義を考える」と題し、講演。妊娠中の尿中Ca排出量が、尿管結石を起こしている人々と同じ程度多いにもかかわらず、結石の頻度が多くないことを示した上で、尿中へのクエン酸およびMgの排泄量が増加していることが結石の発生を抑制する機序、と想定しているとする説を公開した。  さらに福岡教授は、成人病胎児期発生説と栄養素の関連性について解説。日本では年々出生体重が小さくなっており、2500g以下の低出生体重児の割合が10%前後に及ぶことを報告。その上で、現在、英国・バーカー博士の提唱する「低栄養で子宮の中で赤ちゃんが育つことが成人病の原因をつくる」という説が、今の医学の動きの基準になりつつあることを明かし、妊娠時に成人病の素因を作らない状態にすることが大切である、としてNOBEL CYCLEに含まれる葉酸やビタミンB6、12などの不足に警鐘を鳴らした。  日本クエン酸サイクル研究会副会長で工学博士の中西透氏は「進化する生命の科学 中心にあるクエン酸とクエン酸サイクル」のテーマでレクチャー。クエン酸サイクルが、総合ビタミンやミネラルが加わることにより酵素が働き、活性化することを説明。さらにグルコサミン、コラーゲンペプチドがサイクルに加わることにより、たんぱく質合成サイクル、ムコ多糖合成サイクルが生まれ、健全な骨と軟骨、筋肉の増大等につながることを解説した。

2008年09月03日 19:38