ジャパンオーガニックはこのほど、 主力のスキンケアブランド 「ドゥーオーガニック」 をリフトアップ・エイジングケアへ特化~刷新を契機に石鹸や化粧水のほか美容液など全5品 (2400~7200円) を発売し、 通信販売を軸にしたチャネルミックス戦略を商品の鮮度アップで再活性化している。
ヨーロッパの有機認証機関エコサートの認証とともに、 フランスのコスメビオ協会 (COSMEBIO) から国内メーカーとしては初めて 「コスメビオマーク」 も取得し、 本格的なオーガニックのスキンケアブランドとなった。
また、 「価格をどれだけ下げられるかは、 どれだけお客様を増やせるかとイコール」 (松井弘之社長) との考えで、 価格帯を従来から平均20%引き下げて値頃感を打ち出すとともに、 従来の通信販売に加え、 新たに百貨店や専門店、 ドラッグストアでの店頭販売も開始する。
製品の機能面では、 3つのオーガニック植物原料が肌の表面・基底膜・深層の3層に渡ってアプローチし、 リフトアップ・エイジングケアを実現する。
まずは、 「有機カラスムギエキス (カラスムギ穀粒エキス)」 が肌の表面をしなやかに引き上げるリフティング効果をもたらし、 基底膜へは国産有機玄米から0・05%しか採ることのできない 「コメ胚芽油」 を中心とする4つのライスパワー成分を配合することで、 肌機能や血行促進効果が期待できる。 さらに、 「有機ビルベリーリーフエキス (ビルベリー葉エキス)」 が、 肌の深層レベルで働きかけて目元や口元の不快なラインをしなやかに整えるという。
このほか、 オーガニック植物原料の中でも特にエイジングケアに適した原料として、 「アロエベラ液汁」 「ダマスクバラ花水」 「有機オリーブ油」 「有機黒砂糖」 なども配合した。
ボトルは、 製造時や輸送時に発生するCO2排出量を削減するため、 再生可能で軽量な樹脂を使用。 全体は茶色で 「土」 を、 ロゴマークは水色で 「水」 を表現している。 パッケージには非木材の 「ケナフ」 を使用したほか、 ゴミ削減のため、 別添付能書をなくして内 (裏) 側に能書を表示するなど、 細部にまで 「環境∥エコ」 にこだわっている。
松井社長は、 「日本ではオーガニックの統一された明確な基準がないため、 “オーガニックコスメ”と謳える範囲が広い。 他社製品を否定するわけではないが、 それは当社の製品づくりのポリシーとは一致しない。 自信を持ってお客様にお勧めするためには、 認証も必要だ」 とエコサートとコスメビオマークの認証を取得するに至った理由を説明する。
一方で、 日本ではまだ 「オーガニック」 への認知度が決して高くないことから、 「局面によっては“オーガニック”よりもアンチエイジングの機能性ブランドであることを前面に打ち出していく必要もある」 として、 製品のもつ機能性の高さにも自信をのぞかせた。
今後はアイテム数を増やし、 ブランドの売上高も初年度 (08年度) の2000万円から、 09年度は1億8000万円へと大幅成長を見込む。 その後も2010年度に6億5000万円、 2011年度には店舗数を600店、 売上高8億5000万円を目指す。
松井社長は、 こうした成長戦略を明らかにするとともに海外進出についても言及。 11月の香港を皮切りに、 ヨーロッパやアジアなどへのブランド展開を積極的に仕掛けていくなど、 チャネル・アイテム・エリアの3方向から攻勢を仕掛ける構えだ。