ベアエッセンシャルはさきごろ、 ブランド発表会を都内で開催し、 ブランドコンセプトやマーケティング戦略などを言及した。
「ベアエッセンシャル」 は1976年に米国で誕生し、 94年にレズリー・ブロジェットがCEOに就任、 97年に販売を開始したQVCでは6分で商品を完売させて2001年に売上げ№1のメークブランドとなり、 インフォマーシャル、 セフォラと販売網を広げながら06年にNYナスダックに上場を果たした。
イギリスの有力百貨店では、 発売から11カ月で100万ポンド (約1億5000万円) の売上げを達成した。 09年12月現在の米国取扱店舗は直営店120店舗以上、 百貨店110店舗以上におよび、 世界25カ国以上 (2010年1月現在) で発売されている。
日本では、 20004年にQVCで販売を開始して翌年メークブランド売上げ№1となり、 06年に米国本社が100%出資してベアエッセンシャルを設立した。 今年3月3日には日本第1号店を新宿伊勢丹本館1階の化粧品売場にオープンする。
「ベアエッセンシャルはTVを通じてミネラルコスメブームの火付け役となった。 この度、 新たなステージとして店頭展開をスタートさせる。 今後は、 欧米で繰り広げたマルチ展開を具現化する」 (森谷均ゼネラルマネージャー)
ブランドコンセプトは 「肌を変えることであなた自信を変えるメークアップ」。 ファンデーションと言えばリキッドの時代にルールに縛られず、 ルースタイプのミネラルファンデーションで一人ひとりの美しさを引き出し、 自分であることに感じる幸せを提唱してきた。
日本での2008年総売上高は62億円。 QVCでの累計顧客は33万人、 06年に進出したインフォマーシャルでは1カ月の平均放映回数が1285回で、 14万人が定期購入し、 100万個以上のファンデーションを出荷した。
「レズリーCEOの部屋をコンセプトとする伊勢丹のカウンターではオリジナルテスター什器を駆使して360度のタッチポイントを展開し、 ガールズトーク風の会話でお客様との絆を強めていく。 このブランドは真実のストーリーに満ちあふれている。 出会った女性の数だけ会社は大きくなる。 世界は変えられなくても、 1人の女性を変えることはできるかもしれない」 (齋藤千恵マーケティングマネージャー)
主力商品は 「ベアミネラルオリジナルSPF15ファンデーション」 (全12色各8g3800円、 SPF15・PA++)。 タール系色素、 タルク、 オイル、 ワックス、 香料無添加で、 5種類以下のミネラル成分のみを配合したルースタイプのファンデーションだ。 オールスキン、 オールエイジ、 オールシーズン対応で、 ブラシを使い分けることでカバー力も調整できる。 新宿伊勢丹では、 ベースメーク、 ポイントメークなど154SKUを販売する。
「重要なのは、 意義ある商品と女性との絆を築くこと。 日本での店頭販売開始にあたり、 米国のようにバスツアーをやりたい。 ブランド哲学、 ストーリー、 フォーミュラを伝え、 米国と同じ反応を得たい」 (レズリー・ブロジェクト米国ベアエッセンシャル社CEO)
「ベアエッセンシャル」 は去る1月15日に資生堂が買収を表明しており、 レズリー氏は 「大企業とパートナーシップを結ぶことで学べることは沢山ある」 と述べた。