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耐熱性備えるバイオポリマーを開発

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米国のポリ乳酸(PLA)トップメーカー、ネイチャーワークスLLC(ミネソタ州)は、化粧品容器や玩具など準耐久消費財の射出成形分野を主にターゲットとした第二世代の「Ingeo」(インジィオ)バイオポリマー(特許出願中)を開発した。120度Cまでの耐熱性を備える点から、幅広い用途での採用が期待されている。

同社では、バイオポリマー「Ingeo」を世界に展開し、包装容器分野などで実績を高めている。新技術は、同社の新しいコンパウンド樹脂技術を駆使して開発した。

新グレード「Ingeo・3801X」は、ポリ乳酸をベースレジンに、特別な添加剤を組み合わせて完成。120度℃までの熱寸法安定性、ノッチ付アイゾット衝撃強度2foot-pound/インチ以上、弾性係数45万PSIまでの射出成形品の製造が可能となった。射出成形時のサイクルタイムはスチレン樹脂に匹敵し炭炭素排出量の低い、コスト競争力の高い、性能に優れた代替品となる。

化粧品、家電製品、玩具、事務用品、販促用品などの準耐久消費財に求められる耐熱、耐衝撃、サイクルタイム性能を満たしている。

従来のプラスチックをこの新しい「Ingeo」グレードに置き換えることにより、ブランドオーナーは非再生可能な石油由来原料への依存を減らし、全体の温室効果ガス排出量とエネルギー消費量を抑えることが可能となる。

石油由来製品と比べて、より安定した価格となっている。