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ドライアイス洗浄機を開発

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カワタ(大阪市西区)は、プラスチック金型、ゴム製造金型の洗浄分野に進出した。成型機スクリューや金型に付着した汚れや固形物を安く、早く、高品質に洗浄したいとの要望に応え、洗浄面に粒や粉のドライアイスを高速で吹きつけることで洗浄するドライアイス洗浄機「ブリザードブラスター」を開発、営業展開を開始した。今後これまで得た技術開発力を駆使し洗浄分野関連における独自製品の展開に努め、新たな事業の柱へと育成していく。

ドライアイス洗浄とは、洗浄の対象物面にドライアイス(マイナス79度C)の粒や粉を高速で吹きつけることで付着物や汚れを洗浄する方法。ドライアイスの衝突力(衝撃)と低温(マイナス79度C)によるサーマルショック、気化膨張(750倍)の三つの作用で効率良く剥離を可能にしている。

このため洗浄時間が短縮でき、水を発生させず腐食性、導電性もないことから対象物を解体、冷却、マスキングが不要。ドライアイスはブラスト後に気化するため廃水処理や乾燥工程、ブラスト材の回収が不要となり、ドライアイス自体が非常にもろいブラスト材なので対象物に対するダメージが少なく傷をつけずに洗浄が可能。

ドライアイスは発電所などで発生したCO2を固化したリユース材なので新たにCO2が発生せず、廃液や廃棄物が激減する環境に配慮した洗浄法となっている。

用途は、プラスチック成形では成形機金型、スクリューの樹脂付着物、印刷分野ではインキ、接着剤、溶剤、食品加工分野では食品の焼け付き、焦げなど幅広く対応が可能。

初年度1億5000万円、2年後に2億円、5年後にはマーケットシェア30%にあたる5億円の販売を計画している。

同社は、プラスチック成形機周辺装置&システムメーカーとして多大な納入実績を持っており、新たな事業分野と相乗的に提案を進めていく考え。

2010年05月19日 18:56