「第一回アサイーフォーラム」が2010年7月23日、都内で開催された。同フォーラムは、アサイー原料などを取り扱う企業8社(アビオス、永和物産、小川香料、オルト、自然共生、タマ生化学、ファルマボタニカ、フルッタフルッタ)で構成する「アサイー勉強会」が、アサイーの情報発信などを目的に開催した。
最初に国内のアサイー研究第一人者の静岡県立大学准教授・熊澤茂則氏、助教授の榊原啓之氏が「アサイーの機能性展望~抗酸化能から含有アントシアニンの吸収・代謝~」のテーマで講演。マウスを使った実験で、アサイーには高濃度のアントシアニンが含まれており、かつ強い抗酸化活性を有すること。さらにラットによる吸収・代謝の実験でアサイーに含有するアントシアニンが尿中および血漿中から検出できたことなどを報告した。
ビューティーディレクターの小林ひろ美氏は、アサイーの効果や世界での認知度などを実体験も交えリポート。また、管理栄養士で料理研究家の座間峰子氏は、アサイーの健康美容パワーや食べ方などについてレクチャーした。
場内では、国内外のアサイー製品や紹介パネルなども展示され、現在、東京・青山で期間限定オープン中(9月末)のアサイーバーで販売されているアサイーボウルの試食会も行われた。
アサイーはブラジルアマゾンの果実で「奇跡のフルーツ」と呼ばれる。ポリフェノールを始め、鉄分や食物繊維、カルシウム、さらにアミノ酸、オレイン酸、ビタミンEなども豊富に含む。日本でも飲料、サプリメント、化粧品が販売されるなど、市場は年々拡大傾向にある。