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異業種とのタイアップなどで業績拡大

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コスメサイエンスは、 昨年1月~今年4月までの生産量が約3倍へと急増し、 大手異業種メーカーへの積極的なアプローチが実を結ぶかたちで業績を拡大させている。 現在も大手異業種との大型プロジェクトが進行中で、 今後の業績アップにも一層期待が持てそうだ。

また、 グループ会社のドクターベルツが製造元となるPB製品の受注が増加していることも、 急激な生産増につながった。

さらに、 高付加価値の提案や独自性を打ち出さすことが重要という経営判断のもとで、 「ご当地コスメ」 シリーズやロシアへの海外進出など地方自治体や異業種とのタイアップで、 「他社には真似できないノウハウを生かしたニッチ市場を開拓した」 (石渡悦堯社長) ことも、 業績を押し上げる要因となった。 石渡社長は、 一連の施策を受けた経営状況について 「戦略が功を奏した」 と評価する。

今後に向けても、 現在5シリーズで展開する 「ご当地コスメ」 では今年以降に新シリーズを積極展開する意向であるほか、 新興国への海外進出も加速させていく方針だ。

また、 事業テーマの1つに掲げる 「サスティナブル」 のもとで、 再生可能な植物原料の開発や、 それを使用した製品づくりも積極的に進めている。 創業時には力を入れていた輸入代行業務にも再び力を入れ始めており、 ドクターエルウィンも含めたグループ3社による事業戦略に厚みが増している。

目下の課題は、 これら個々の施策を実行する人材の育成だ。 このため、 社内教育を強化するとともに、 外部からも積極登用するなどして内部組織の活性化を図っていく。

一連の具体的な施策を実行した先に目指す姿は、 グループ3社の 「自立型経営」 (石渡社長)。 利益体質を強化することで、 外的な経済環境に左右されない強固な経営基盤を作り上げたい考えだ。

グループ3社による中期計画 「ターゲット240」 については、 「売上2倍は既にクリアし、 利益4倍も射程圏内に入ってきた。 あとは借入金0だ」 (石渡社長) という状況にある。 石渡社長は、 計画に未達で終わるケースが多かった過去を振り返り、 「目標を達成するための施策が強まったことで成功率が高まった」 (石渡社長) と手応えを口にする。