カラーズ(株)(東京都港区)はこのほど、オーガニックコスメブランド「ETHICAL(エシカル)」の販売を開始した。セレクトショップなどで販売する。
同製品は、厳選した有機農家と直接契約した素材を使ったオーガニックコスメシリーズ。イタリア最大のオーガニック認証機関「ICEA」も取得しており、“全てが見える”安心・安全な化粧品となっている。
「私どもがこの製品で目指すのは“産直野菜のようなオーガニック化粧品”。だから、いつ、どこで、誰が、収穫し、どれだけの量を配合しているか、など包み隠さず全てを開示しています。農業や植物への愛情が深い人ばかりの生産者に敬意を表し、その名前とメッセージも記載しています」と同社担当者は説明する。
例えば、「LAV ハンドクリーム」の場合、容器に【ラベンダー精油:2009年6月収穫分】と書かれ、同封のパンフレットには生産者のアルフレッド氏の「農業以上に幸せなことはない」という写真とメッセージ、さらに収穫風景の写真などが添付される。
オーガニック先進国、欧州の有機農家と直接契約したからこそ実現した“本物のオーガニック”。これだけでも充分な商品力といえるが、同社はさらに、従来のオーガニックのイメージを覆すチャレンジも試みる。今回のラインナップに含まれる「LEM ハンドジェル」がその産物だ。
同製品は、シチリア産の圧搾レモンとピサ産のオリーブを使用したハンドジェル。もちろんICEAを取得しているが、オーガニックレモンや有機小麦由来のアルコールの殺菌力で手を清潔に保つという機能性が付加されている。つまり、オーガニック認証を取得した製品としては日本初のハンド衛生ジェルというわけ。殺菌アイテムは、化学アルコールを使用したものが多く、その効果の代償として肌へのダメージが少なからずある。そうした点で同製品は安心感にとどまらず機能性をもプラスした、進化型のオーガニックといえる。
販路についても同製品は従来のスタイルにとらわれない。製品コンセプトを考慮し、セレクトショップを中心に展開。ともすれば、抑え目なデザインになりがちなオーガニック製品だが、品は保ちながら、しっかりとポイントは主張し、アパレル店舗でも違和感のない洒落たデザインとしている。
製品ラインナップは上記のハンドクリーム・ジェルのほか、ブルガリア・ローズを使用した「ROS ハンドクリーム」、カラブリア・ベルガモット配合の「BER ハンドクリーム」、シチリア・オレンジをふんだんに使った「ORA ハンドソープ」の5アイテム。今後、ラインナップは順次拡充していく。
製品の税込価格は「ROS ハンドクリーム」、「LAV ハンドクリーム」、「BER ハンドクリーム」が各1,575円(50ml)、「LEM ハンドジェル」が997円(50ml)、「ORA ハンドソープ」が1,575円(250ml)。