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すいおうの2型糖尿病改善作用を確認

(株)東洋新薬(本社:福岡県福岡市、本部:佐賀県鳥栖市、服部利光社長)は、すいおう(甘藷若葉末)の2型糖尿病改善作用を確認した。日本農芸化学会2011年度大会で発表した(*)。

同素材は、サツマイモの一品種である「すいおう(翠王)」の茎と葉をまるごと粉砕し、粉末化した同社独自素材。サツマイモの茎葉特有のえぐみや苦味を品種改良によって改善した茎葉利用品種で、ポリフェノールを豊富に含むのが特徴となっている。

今回同社は、中部大学 応用生物学部 津田 孝範 准教授、北海道大学大学院農学研究院 原 博 教授および比良 徹 助教との共同研究で、すいおうの継続的摂取による2型糖尿病改善作用をin vivoで確認した。

■発表骨子

2型糖尿病[注(1)]モデルである雄性KK-Ayマウス[注(2)]に、すいおうを3%配合した普通飼料(すいおう群)を5週間自由摂取させた後、血糖値を測定した。対照として、すいおうを配合していない普通飼料を自由摂取させた群(対照群)を設けた。

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その結果、すいおう群において、対照群と比較して血糖値の上昇を有意に抑制することが確認された(グラフ参照)。

このことから、すいおうを続継的に摂取することで、2型糖尿病に対する改善作用を有することが示唆された。

〔注(1)〕 2型糖尿病

糖尿病は、1型と2型にタイプ別される。2型糖尿病は、主に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)を下げるインスリンの働きが悪くなることにより、起こるとされている。食生活や運動などの生活習慣が関わっている場合が多く、わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプであると言われている。

〔注(2)〕 KK-Ayマウス

早期かつ重度に肥満・高血糖を示し、2型糖尿病モデルとして研究に一般的に用いられるマウス

(*)東北地方太平洋沖地震を被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

本震災の影響で、日本農芸化学会2011年度大会の開催は中止となりましたが、学会より特例として「2011年度大会の各演題は、大会講演要旨集の発行をもって発表は成立とみなす」旨の発表がなされています。

2011年04月25日 16:08