(株)ブルーム・クラシック(東京都港区本社、田部早巳社長)は2012年4月25日、青森県で完全自然栽培により作られた“奇跡のりんご”の天然果汁を配合した化粧品『りんご物語スキンケアライン』新発売のプレス発表会をホテルニューオータニにて行なった。“生産者の見えるスキンケア化粧品”として6月11日より自社オンラインショップで販売するほか、百貨店のオーガニック商品売り場などに拡販していきたい考えだ。
この『りんご物語スキンケアライン』は同社が“奇跡のりんご”農家の摘果りんご(大きくて味のよい果実を生産するため、結実した果実の一部を幼果のうちに間引いたりんご)を、アルコールを一切使用せず圧搾して抽出した原料「りんご果汁BC」を配合したオーガニックコスメ。原料、製品ともに日本のオーガニックコスメ認証機関である「ECOFIT(エコフィット)」の認証を取得している。
9製品のラインアップすべてのアイテムに「りんご果汁」「りんご果実水」「ビルベリー葉エキス」「ビート根エキス」などのオーガニック成分を配合、合成色素や合成香料、合成界面活性剤、パラベンなどの保存料は不使用。5,000名にものぼる肌の解析データを有する同社研究所により、抗酸化作用、収れん作用、皮膚刺激緩和作用などのエビデンスが得られており、自然派コスメ、無添加コスメ、敏感肌コスメなどに関心のある20~40代の女性をターゲットにした商品として上市する。
化粧品・医薬部外品の研究開発、製造、販売を行なう同社は、かねてより日本の農家とタッグを組みオーガニックコスメに配合するオーガニック原料の開発に注力してきた。世界で初めてりんごの完全自然栽培を成功させた青森のりんご農家・木村秋則氏(写真)に協力を仰いだのも、化粧品のオーガニック原料開発から手がける同社の事業背景があればこそのものだった。
プレス発表会の冒頭登壇した田部社長は、「人にも地球にもやさしいエコ&ナチュラルなオーガニック化粧品をリリースしてきた弊社の技術を注ぎ込み、約2年をかけ“安心安全”ですばらしい製品が開発できた」と挨拶。続いて開発の経緯が語られ、最後には世界中の農業従事者から注目を集めている、木村氏が青森から駆けつけ登壇。
「りんごは病気や害虫に大変弱いことから“りんごは農薬で育てる”といわれるほど。絶対に不可能といわれていた無農薬の完全自然栽培を始めて約10年はまったくりんごが収穫できませんでした。それでも自分に“あきらめるな”と語りかけながら続けて不可能を可能にすることができました。でもまさかわたしのりんごの樹の実たちが、化粧品になるとは思いませんでした(笑)。大量の農薬散布により季節を忘れてしまっている世界中のりんご畑、りんご農家にわたしの経験をお伝えすべく、全国を飛び回る毎日です」と講演。終了後は参加した記者たちが名刺交換のため木村氏の前に長い行列を作った。
『りんご物語スキンケアライン』は全9品。クレンジングジェル200g・3,675円、ウォッシングフォーム145ml・3,150円、ナチュラルローション120ml・3,360円、モイストエッセンス28ml・4,200円、ブライトエッセンス28ml・4,725円、センシティブエッセンス28ml・4,410円、ジェルクリームS30g・3,675円、ジェルクリームR30g・3,675円、ボディジェルクリーム120g・3,150円(すべて税込)。