(株)カミツレ研究所(東京都江東区、北條裕子)は2012年11月1日、高濃度のカミツレエキスを配合したオーガニックスキンケアシリーズ「華密恋」新製品として、『華密恋ナチュラルソープ』と『華密恋ナチュラルモイストクレンジング』を発売する。また同時に薬用入浴剤をはじめとする同ブランドのパッケージも一新する。販路は全国のナチュラル志向のコスメショップやバラエティストアなど。
新製品発売とパッケージのリニューアルを記念して、10月25日に東京・表参道にてプレス発表会が行なわれた。会場には女性誌や美容の専門家が駆けつけ、同社のブランドコンセプトや製品の特長について説明する北條社長の話に耳を傾けた。またこの日はカミツレエキスを緩和ケアの現場に導入している川崎市立井田病院・熊谷千津氏(農学博士、薬剤師、IFA認定アロマセラピスト)も登壇。高知大学との共同研究により、ジャーマン・カモミール(和名:カミツレ)のチロシナーゼ活性阻害作用(メラニン抑制による美白作用)や抗炎症作用、疼痛緩和作用などのエビデンスが確認できたことを報告した。このエビデンスについては2012年夏に開催された国際アロマテラピー会議で発表されている。
西欧では古くから植物療法に利用されてきたハーブとして知られるジャーマン・カモミールだが、同社は30年前にカミツレの薬用入浴剤を発売以来、製法もコンセプトもまったく変えず今日に至っている。開発当初は無農薬でカミツレ栽培をしてくれる農家の開拓に苦労したそうだが、現在では契約農家が30以上にもなるという。オーガニック栽培のみならず、残渣を有機堆肥に利用する循環型生産や、ボトルをサトウキビ由来のバイオマスプラスチックの採用、完全無添加の製品群…とその理念にゆるぎがない。
新製品『華密恋ナチュラルソープ』(標準重量100g・税込2,100円)は濃縮カミツレエキス(同社比2倍)を10%も高配合、国産のダイズ油、ツバキ油、コメヌカ油も配合した贅沢な仕様となっている。同じく『華密恋ナチュラルモイストクレンジング』(120ml・税込2,625円)は濃縮エキスを5%、5種類のオーガニック精油、モンモリロナイト(天然の粘土)などを配合。写真(右上)は新製品2品のほか、「華密恋」ブランド製品群と原料となる乾燥させたジャーマン・カモミールとカミツレエキス原液。