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ニワトリの足から血圧降下・血管保全作用を有する新しいコラーゲンを開発

日本ハム(株)中央研究所(つくば市)では、独自の製法によって機能性食品素材「CCOP(Chicken Collagen Octa Peptidesの略) ※1 」を開発いたしました。この低分子コラーゲン「CCOP」は、ニワトリを原料に作られており、従来出回っている豚や魚を由来としていない、当社独自に開発した低分子コラーゲンペプチドです。さらに、これまでコラーゲンといえば肌や骨の健康に関する研究が行われていましたが、当社では今回、新たに血管に対する機能を見出しました。この発見により、コラーゲンに新しい付加価値がつく可能性が出てきました。今後、この新規素材が、健康食品や一般食品向けの食品素材として利用されることにより、人々の健康な暮らしに役立てていきます。

【臨床試験】

このたび、臨床試験のためにこの「CCOP」を配合した乳酸菌飲料を作製し、血圧降下及び血管保全の作用を検討するためのヒト臨床試験を行いました。その結果、血圧が高めの方が「CCOP」を摂取することで、血圧を下げる作用が確認されました。また、血管が柔軟に保たれていることが示されました(baPWV※2による測定値)。

【学会発表】

本研究の成果は、5月20日(水)~5月22日(金)に長崎ブリックホール他で開催される第63回 日本栄養・食糧学会にて発表します。

また、本素材「CCOP」につきましては、5月20日(水)~5月22日(金)に東京ビッグサイトで開催される「ifia/HFE JAPAN 2009;第14回 国際食品素材/添加物展 / 第7回ヘルスフードエキスポ」にて、健康食品・一般食品用素材として紹介いたします。

※1 「CCOP」とは・・・

ニワトリの足から抽出した低分子コラーゲンペプチド(Chicken Collagen Octa Peptidesの略)。

血圧を下げる作用がある8(Octa)残基のペプチドを含むことから名付けられた。

これまでに、試験管や動物実験でACE阻害活性や血圧上昇抑制作用、さらには血管保全機能を確認しており、今回ヒト臨床試験により初めてその効果が確認された。

※2 「baPWV」とは・・・

動脈硬化度を示す指標として臨床現場で広く利用されている測定法。

上腕-足関節 脈波伝播速度(brachial ankle Pulse Wave Velocityの略)である。

上腕と足首における脈波波形を測定し、区間距離から血管の柔軟性を簡便に測定できる。

参考資料

試験方法

被験者は、血圧が高めの方120名(男性59名、女性61名)。「CCOP」を配合した乳酸菌飲料を摂取する群(試験食群;CCOP 2.9g/本)と、擬似飲料を摂取する群(プラセボ群;CCOP無添加)の2群に振分けた。

試験期間は前観察2週間、試験食摂取12週間、後観察4週間とし、血圧、baPWV測定のほか、血液検査や尿検査、医師による問診等を実施した。

結果

プラセボ群に比べて、「CCOP」の摂取で継続的な降圧作用が発揮され、試験食群で血圧の有意な低下が確認された。また、「CCOP」を摂取した群では、摂取期間を通じて血管が柔軟性に保たれていることが確認された。

一方、血液検査や尿検査、問診結果から「CCOP」が安全な食品素材であることが実証された。

本研究は、農研機構 生研センター 民間実用化研究促進事業 平成18年度採択課題「生活習慣病を予防する高付加価値畜産食品及び素材の開発研究」の一環として、日本ルナ(株)の協力を得て実施しました。

 

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2009年05月21日 18:01

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