トレンダーズ株式会社(東京都渋谷区)は、20~40代のアメリカ留学経験者男女300名に対して、「アメリカ人に関する意識調査」を行なったところ、アメリカで感じたギャップやアメリカ人の健康意識などが明らかとなった。
調査期間:2010年7月14日(水)~15日(木)
調査対象:20~49歳のアメリカ留学経験者男女300名
■ アメリカ人、実は草食系!?留学生が見た意外な食習慣!
一般的に、「食は大食い」、「性格は自己主張が強い」などのイメージがあるアメリカ人だが、実際はどうなのだろうか。
アメリカ留学経験者300名に対して、「アメリカ人に関する意識調査」を実施した。
まず、アメリカに留学して、最も意識が変わったことを聞くと、「自己主張、意見を持つこと」、
「言語(英語)」、「積極性」といった意見が挙がった。また、アメリカに留学して、日本とのギャップを感じたこととして最も多かったのが「食生活」。次いで「言語」の他、「文化」という意見も見られた。
留学生が感じたギャップで最も多かった「食生活」。中でも「意外に感じたアメリカの食習慣」について聞いてみると、「必ず野菜を食べていることに意外性を感じた。(32歳・女性)」、
「野菜の摂取が思ったよりずっと多かった。(39歳・女性)」といった野菜摂取に関する意見や、
「意外とカロリーを気にして、無脂肪の商品を選ぶ。(28歳・女性)」、
「日本以上にローファット食品が多い。(43歳・女性)」といった脂質を気にする意見も挙がった。
たくさん食べるイメージの一方で、脂質を気にしながら、野菜の摂取もしっかり意識するアメリカ人は、意外にも「草食系」であることがうかがえる結果となった。
■ 7割以上が回答!「アメリカ人は運動好き」
次に、アメリカ人の健康に対する意識について聞いてみた。
「アメリカ人はどのような健康対策をしていましたか?」と聞くと、「食よりも普段の生活習慣として、老若男女問わず散歩やジョギングを欠かさず続けていた。(44歳・男性)」、「公園で運動している人が多かった。(23歳・女性)」といった、運動に対してポジティブな意見が多く見受けられた。
そこで、「アメリカ人は運動好きだと思いますか?」という質問をすると、75%が「思う」と答えた。
また、「アメリカ人と日本人、どちらがより運動好きだと思いますか?」と聞くと、8%が「日本人」と答えたのに対し、45%が「アメリカ人」と回答。主な回答理由としては、
「スポーツジムの普及率が全然違った。(35歳・女性)」、「日常的に公園などで走っている人、運動している人の姿が見られた。(40歳・女性)」といった意見が挙がった。
また、「アメリカ人は、日本人と比べるとプライベートの時間を多くとる傾向があり、その中でトレーニングに費やす時間も確保できるのだと思う(37歳・男性)」といった、
そもそもの生活スタイルの違いを挙げる声もあった。
これらの回答理由からも、それぞれが自分の生活スタイルを確立し、野菜摂取などで食生活を気遣い、運動熱心でアクティブライフを送るアメリカ人の実態がうかがえた。
■ 約7割が回答!「アメリカ=サプリメント先進国」
また、アメリカ人の健康対策として、食生活への気遣いのみならず、「サプリメントを摂取し、食事にも気を遣っていた。(45歳・女性)」、「サプリを沢山飲んでいた。(39歳・男性)」など、サプリメントの摂取にも積極的のようだ。
実際に、アメリカのサプリメント市場は年間2兆円以上の規模(ニュートリション・ビジネス・ジャーナル調べ)という数値も出ており、これは日本のサプリメント市場の約20倍にあたる。
さらには、アメリカのサプリメント世帯普及率は約73%と言われており(ニールセン・ホームスキャン調べ)、サプリメント市場が活発であることが、これらのデータからもうかがえる。
そこで、「アメリカでは、サプリメントのバリエーションが豊富だと感じましたか?」という質問に対しては、62%が「感じた」と回答。
また、「アメリカで感じた、日本とのサプリメント習慣の違いはありましたか?」という質問に対しては、32%が「あった」と答えた。
「あった」と答えた人にその主な違いについて聞いてみると、「手軽に買えて、何が必要かなどを自分で把握している人が多い。(33歳・女性)」、「知識が豊富。(38歳・男性)」、
「栄養学が日本より進んでいる。(24歳・女性)」、また「日本人は“足りない栄養分を補う”だが、アメリカ人は“食事で充分に栄養摂取していてもサプリで摂る”感じだった。(39歳・女性)」、
など、アメリカ人それぞれがサプリメントの高い知識レベルを擁し、また、食事のプラスアルファの要素として摂取している様子がうかがえた。
それゆえに、「飲み分けをしていた。(27歳・男性)」、「私の周りのアメリカ人で10種類以上のサプリメントを毎日摂取する人が結構いた。(44歳・女性)」、「錠剤が大きい。(25歳・女性)」など、
自分に必要な栄養素、分量や組み合わせを分かった上で、数ある中から選んで摂取する人も多いようだ。
加えて、「医者の人に処方してもらう場合も多い。(42歳・女性)」など、サプリメント摂取のサポート環境が整っていることもうかがえる。
そのほかには、「現在はそうでもないが、20年前は日本ではサプリメントなど皆無に等しかった。(35歳・女性)」、
「約20年前は、日本ではそんなにサプリメント商品は普及していなかったと思う。(40歳・女性)」、
また「その当時は、あまり日本では習慣がなかったから。(27歳・女性)」と、日本との歴史の差を挙げる人もいた。
そこで、「アメリカはサプリメント先進国だと感じますか?」と聞くと、実に66%と約7割が「感じる」と答えた。
特に40代では、78%と約8割が先進国だと感じているようだ。
実際に「感じる」と答えた人に対して、その理由を聞いてみると、「スーパーなどのサプリメントコーナーは、かなり充実していて、またサプリメントショップも存在するので。(28歳・男性)」、
「品目の多さと飲用する人が多いこと。(37歳・男性)」、「病院の費用が高いのでサプリメントで補っている。(40歳・女性)」といったように、サプリメント市場の大きさや世間一般におけるサプリメント知識の高さ、そして医療制度などの環境が、アメリカを「サプリメント先進国」だと感じさせる要因といえる。