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ライフサイエンス事業からの撤退について

ヤマハ発動機株式会社は、現在同社が展開しているライフサイエンス事業において、その市場規模が限定的で将来的な事業成長が見込めず、収益の改善が困難と判断し、2010年12月末をもって同事業からの撤退を、下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。

1.事業撤退の背景・理由

同社は、1997年より微細藻類を活用したCO2低減の研究を開始し、2005年にライフサイエンス研究所を設立、バイオテクノロジー領域の新たな展開としてライフサイエンス事業をスタートさせました。2006年には食品・化粧品メーカーなどにアスタキサンチン原料「ピュアスタ」を供給するビジネスを、また2007年には、アスタキサンチンサプリメント「アスティボ」の一般販売を開始し、本格的に事業展開を進めてまいりました。

しかしながら、2007年から2009年までの3年間の累計売上高は、市場の規模とその成長スピードが当初の予測値を大きく下回り、約5億円と低調に推移し、不採算の状況が続いておりました。また、今後についても、事業成長と収益改善の可能性を見込むことが難しい状況となっております。

一方、現在同社は、収益構造改革の一環として工場の再編、人員の最適化、コストダウンなどに取り組んでおりますが、急激な円高進行等の環境下、構造改革の更なる推進が求められています。

このような状況において、当事業への継続的投資は難しく、限られた経営資源をすみやかに最適配分することが最善と考え、事業撤退を決定いたしました。

2.今後の対応

アスタキサンチン原料等の供給に関する今後の対応につきましては、お取引先と個別に協議させていただく予定です。なお、アスタキサンチンサプリメントについては、2011年3月末をもって一般販売を終了させていただきます。

また人員につきましては、原則として同社内で再配置する予定です。建屋(研究所・工場)の活用については、今後検討していきます。

3.業績への影響

2010年12月期通期連結業績予想への影響は軽微です。

ライフサイエンス事業の概要

事 業 内 容:微細藻類由来の製品・原材料の研究・開発及び生産・販売

売   上   高:2億8千万円(2009年)

販   売   先:(原料供給)食品・化粧品メーカーなど

 :(サプリメント)通信販売による一般販売

従 業 員 数:49名

生 産 拠 点:ライフサイエンス研究所(静岡県袋井市)

2010年11月16日 11:01

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