エリエールブランドの大王製紙株式会社(住所:東京都新宿区早稲田町70番1号)では、2011年3月1日に、「子どもの花粉症に関する意識調査」を発表しました。大人の疾患として話題に上ることが多い花粉症ですが、今回の調査で子どもの約4割に花粉症の症状が見られることが明らかになりました。鼻みず・鼻づまり等の症状は、子どもの集中力低下につながることに加え、間違った方法で鼻をかむことが副鼻腔炎などの新たな健康リスクを招く原因にもなります。
これらの問題に対して、大王製紙では「やべ耳鼻咽喉科」矢部先生ご協力のもと、「正しい鼻のかみ方」をご両親が早いうちから子どもに教える『ハナイク』を推進していきます。花粉症になった子ども、あるいは風邪をひいた子どもなど、この活動によって一人でも多くの鼻かみが必要な子どもをサポートしていければと考えます。
■ 「子どもの花粉症に関する意識調査」(2011年2月10日実施)の主な結果
調査対象:0歳~15歳までの子どもを持つ母親1,000人
□ 15歳以下の40.6%に花粉症の疑いがあり、そのうち81.3%は9歳までに発症
□ 改善してあげたい花粉症の症状は「鼻みず・鼻づまり」がトップで89.4%
□ 正しい鼻のかみ方をしていた母親は63.1%、11.0%は鼻のかみ方を間違って認識
□ 母親の25.6%は、子どもに間違った鼻のかみ方を教えていた
□ 正しく鼻がかめている子どもは53.5%、正しい鼻のかみ方を教えたいと思っている母親は95.0%
■ 「子どもの花粉症に関する意識調査」に対する耳鼻科医のコメント
~正しく鼻をかめない5割の子どもに健康リスク。
早めの『ハナイク』が重要~
やべ耳鼻咽喉科(東京都中央区銀座)
院長 矢部 利江 先生
毎日の診療で私自身が子どもさんの花粉症が増えていると実感していたこと、また以前より花粉症や風邪で来院した子どもの患者さんに「正しい鼻のかみ方」を指導していたこと等もあり、今回の調査を非常に興味深く拝見しました。
子どもさんの花粉症について、今回インターネットを通して行われた調査結果からは15歳以下の40.6%(406人/1,000人)が花粉症もしくはその疑いがあること、また9歳までに81.3%(330人/406人)が発症すること等が分かりました。花粉症は、花粉に対する過剰な免疫反応です。当院に通う子どもの患者さんからは、鼻みず・鼻づまりで勉強に集中できない、寝苦しい等の声も多く、花粉症が著しく子どもさんのQOLを低下させていると考えられます。今回の調査結果は、「鼻アレルギーの全国疫学調査2008」で発表された子どもさんの花粉症の有病率(5~9歳で13.7%、10~19歳で31.4%)よりもかなり高い数値ですが、両者は調査対象や調査方法が異なるため、結果をそのまま比較することは勿論できません。しかしながら、実感として、子どもさんたちの花粉症が増えており、低年齢化していると思います。私自身、改めて子どもさんの花粉症が大きな問題であると認識しました。
私は、日々の診療の中で「正しい鼻のかみ方」を指導していますが、具体的には“片方ずつ かむ”などの正しく鼻をかむポイントが幾つかあります。今回の調査では、お母様自身が正しく鼻をかめていた割合は63.1%(631人/1,000人)、子どもさんに「正しい鼻のかみ方」を教えていたお母様も74.4%(646人/863人)という結果が出るなど、私の予想以上に「正しい鼻のかみ方」が実践されていることに驚きました。しかし、日々の診療では正しく鼻をかめている子どもさんが、そこまで多いという実感は残念ながらありません。調査でも、今現在「正しい鼻のかみ方」ができている子どもさんの割合は53.5%(535人/1,000人)に留まっていました。言い換えると、残り5割の正しくない鼻のかみ方をしている子どもさんには、副鼻腔炎や中耳炎などの新たな疾患や、ティシューで鼻を拭き取りすぎることでの鼻周辺の肌荒れなどのリスクがあるということです。
子どもさんに正しい鼻のかみ方を教えることは忍耐が必要で大変難しいものですが、習慣として身に付けることで様々なリスクを減らし、花粉症や風邪を少しでも快適に乗り切ることができると考えています。このように、ご両親が子どもさんに正しい鼻のかみ方を教える『ハナイク』を、今後も推進していこうと思います。
■ 矢部先生の「正しい鼻のかみ方」レクチャー
「正しい鼻のかみ方」とは、どのような方法なのか?ポイントは、次の5つです。ぜひ、ご自身の鼻のかみ方と比較してみてください。
<「正しい鼻のかみ方」とは?>
(1) 反対側の鼻を押さえて、片方ずつ かむ
(2) 鼻水を押し出すために、しっかり口から息を吸う
(3) ゆっくり、少しずつ かむ
(4) 最後まで強くかみすぎない
(5) 鼻のまわりを傷付けないように、肌にやさしいティシューを使う
反対に、「間違った鼻のかみ方」は、どのような方法なのか?
間違ったかみ方で、起こりうる健康リスクと一緒に、見ていきましょう。
<「間違った鼻のかみ方」と健康リスクとは?>
× 両方の鼻をいっしょにかむ
左右の鼻を一度にかむと、細菌やウイルスが含まれている鼻汁が鼻の奥に追いこまれ、副鼻腔炎になることもあります。
× 力まかせにかむ
鼻の中が傷ついて鼻血が出たり、耳が痛くなることもあります。
× 中途半端にかむ
鼻汁が残ると、その中で細菌やウイルスが増えてしまいます。
× 鼻をほる
鼻くそを無理に指やティシューでかき出すと、粘膜を傷つけて鼻血が出たり、傷から細菌が入って感染してしまうことがあります。
× 鼻をすする
鼻汁をすすると、細菌やウイルスが含まれている鼻汁が鼻の奥に入ってしまったり、耳にまで達して中耳炎の原因になることもあります。
いかがだったでしょうか?初めて、ご自身やお子様の鼻のかみ方が間違っていることに気付いた人も多かったのではないでしょうか。より多くの大人が『ハナイク』の大切さを認識し、それを子どもさんに伝えていくことの必要性を強く感じます。
■「ハナイクWebサイト」ご紹介
大王製紙では、子どもの『ハナイク』を応援するサイトを2011年3月8日15:00より立ち上げます。このサイトでは、矢部先生のコメントや「正しい鼻のかみ方」レクチャーなどのコンテンツを用意しています。
「ハナイクWebサイト」 http://elleair-plus-water.com/hanaiku
■「エリエール+Water」ご紹介
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矢部先生の「正しい鼻のかみ方」でも、推奨されていた“肌にやさしいティシュー”。「エリエール+Water」は高い水分率により、繊維の1本1本が太く、また“毛羽立ち”が少なくなるため、鼻をかむ用途に適した商品です。