株式会社わかさ生活(本社:京都市、代表取締役:角谷建耀知)は、ブルーベリーサプリメントの原材料、ビルベリーの機能性研究を続けて参りました。
この度、鳥取大学 河田康志教授(所在地:鳥取市)と弊社の産学共同研究で、『ビルベリーが脳神経疾患予防に役立つ』ことが分かりました。
この研究成果を2011年9月24日、第84回日本生化学会大会(京都府)にて発表いたします。この研究成果を多くの方に知っていただき、健康に役立てていただければ幸いです。ご検討よろしくお願いいたします。
近年、認知症やアルツハイマー病、パーキンソン病など、脳神経疾患が注目を浴びています。この病気をテーマとした映画「私の頭の中の消しゴム」「1リットルの涙」は大きな話題を呼びました。
近年、アルツハイマー病を引き起こすアミロイド線維「アミロイドβ」が発見されるなど、病気の原因究明が進む一方、
脳神経疾患の多くが難病とされており、治療と予防が大きく求められています。
弊社と鳥取大学では、ビルベリーエキスの持つ抗酸化力など高い機能性に着目し、ビルベリーエキスによって脳疾患の原因物質アミロイド線維の形成が抑制されることを、確認しました。ビルベリーエキスがない場合では、脳神経細胞ではアミロイド線維が形成されました。一方ビルベリーエキスを加えた場合、アミロイド線維の形成が抑制されていることを確認しました。
さらに、ビルベリーエキスによって、既にアミロイド線維が分解され、治療の面でも期待できることを確認しました。
ついで、動物実験において確認したところ、脳神経疾患が発病するマウスにビルベリーエキスを摂取した場合、脳神経疾患発病までの日数が、116日から125日に延長し、脳神経疾患の予防効果が認められた。
今回の研究結果から、ビルベリーは脳神経疾患の予防に加え、治療にも役立つ可能性があることが明らかとなりました。現在、脳神経疾患を治療する医薬品は少なく、予防する医薬品はほとんどありません。
ビルベリーは予防に加え、治療にも役立つ可能性があることから、脳神経疾患の予防、治療の医薬品・食品として、ある脳神経医は患者に飲用を勧めるなど、大きな期待が高まっています。
【研究背景】
社会の高齢化に伴い増加している疾患のひとつに脳神経疾患があります。代表的な疾患として、認知症、アルツハイマー病、パーキンソン病、プリオン病があり、脳神経機能が損なわれ、様々な障害を生じます。
脳神経疾患の予防・治療は非常に困難であり、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)など多くの疾患が難病として厚生労働省より指定され、医療費助成の対象となっています。
さらに脳神経疾患は、年齢に伴い発症率が高まることが知られおり、2050年にはアルツハイマー病患者は世界で一億人にも及ぶ、という発表もされています。社会の高齢化が進むと共に、これら脳神経疾患の予防と治療が大きな課題となってきます。
医学の進歩により、脳神経疾患の発症には、特定のタンパク質がアミロイド線維という凝集体を形成することが原因であることが確認され、タンパク質やアミロイド線維の特定が進んでおります。
近年では、アルツハイマー病の原因物質としてアミロイドβが発見され、話題となりました。そのため、これらアミロイド線維の形成を抑制し、分解する医薬品、食品成分が強く求められています。
【研究方法】
神経細胞にビルベリーエキスを加え、パーキンソン病の原因物質「α‐シヌクレイン*1」及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)の物質「スーパーオキシドディスミューテース(SOD1)*2」のアミロイド線維の形成抑制度合いを確認しました。
また神経細胞にてビルベリーエキスを加えて、既に発生しているアミロイド線維が分解されるかどうかを確認した。
*1:α‐シヌクレインは変性し、アミロイド線維を形成することで、パーキンソン病を引き起こすと考えられている。
*2:スーパーオキシドディスミューテース(SOD1)は変性し、アミロイド線維を形成することで、筋委縮性側索硬化症(ALS)を引き起こすと考えられている。
【参考ページ】
・『わかさ生活企業サイト』:http://company.wakasa.jp/index.php
・アントシアニンの詳しいはたらきについては
『アントシアニン研究室』;http://aomurasaki.wakasa.jp/をご覧ください。
・その他の研究結果については、わかさ生活企業サイト中『わかさ生活研究所/研究発表』;http://company.wakasa.jp/concept/labo.phpをご覧ください。