月300 万人が利用する日本最大級の病院検索サイト、医薬品検索サイト、医療情報サイトを運営する総合医療メディア会社の株式会社 QLife(キューライフ/本社:東京都世田谷区、代表取締役:山内善行)は、薬剤師を対象に『現場の薬剤師は漢方薬をどう見ているか?』に関するインターネット調査を実施した。全国の薬剤師269人から回答を得た。
それによると、現場の薬剤師は「漢方薬に対する患者サイドの意識の高まり」とともに、「漢方薬に対して“難しさ”を感じている」ことが浮き彫りになった。
西洋薬と異なるアプローチで患者に処方されることも多い漢方薬は、非常に高度かつ有機的な知識が求められる。
加えて、患者サイドの意識も、副作用や飲み合わせの問題などの「安全性」の問題を中心に、ここ数年向上しており、薬剤師には、漢方薬に関する知識の向上とともに、納得のいく説明スキルが求められている。
しかしながら、多くの薬剤知識を有する薬剤師にとっても、漢方薬は“奥の深い”分野であると実感しており、「証」や「適応」含め、より多くの情報を得ることで、患者さんに対して“薬のプロフェッショナル”として、正しい情報を伝えていきたいという意欲があることが分かった。
1.患者サイドの意識の高まりについて
1)ほとんどの患者は漢方薬を処方されたことをはっきりと認識している。
約9割近い薬剤師が、患者に漢方薬を渡す際に「これは漢方薬である」旨をしっかりと伝えている。
2)漢方薬の安全性について、関心が高まってきている。
「効果」「副作用」「飲み合わせ」に関する患者から薬剤師への質問・相談が増加。
特に、「漢方にも副作用がある」ことを認識している患者が増えてきている。
2.薬剤師が「漢方薬に対して“難しさ”を感じていること」について
1)多くの薬剤師が漢方薬に“難しさ”を感じている。
「処方箋監査」「疑義照会」「服薬指導」で37~55%の薬剤師が「西洋薬よりも難しいことが多い」と感じている。
2)約9割の薬剤師が何らかの「必要だが、不足している情報がある」と感じている。
「適応外処方」「証の見極め方、証別の使い分け方」「副作用」「併用(相互作用、副作用、効果)」の情報が不足していると考えている。
3)薬剤師の漢方薬に対する情報収集の意欲は高い。
約9割の薬剤師が学習意欲を持っている。現状の情報源は「メーカー・卸からの情報誌・パンフレット」「インターネットでの情報収集」「MRによる情報提供」、
今後学びたい情報源は「メーカー主催のセミナー」「漢方の専門誌」など。
★詳細は、QLife漢方 のこちらの記事をご覧ください
http://www.qlife-kampo.jp/news/story2251.html
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