株式会社博報堂DYホールディングスのグループ横断型組織「博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター(*1)」は、いまの日本のスマートフォン普及状況を浮き彫りにすることを目的とした、10~60代男女スマートフォンユーザー1000人調査(*2)を実施いたしました。
昨年同時期の調査結果と比較し、スマートフォンの普及の様子を分析しています。特に顕著なのが女性ユーザーの拡大です。昨年は男性比率が7割を占めていましたが、今年は女性比率が約半分まで増加しました。年齢で見れば、男性は30~40代、女性は20~30代が保有者のメインになります。また、各地方ごとの保有状況は、昨年と比較して関東地方の保有率が若干増えていますが、都市部に普及が集中するわけではなく、全国に幅広く普及しています。
このようにスマートフォンの普及が進む中、スマートフォンがマーケティング・コミュニケーションにおいて果たせる役割も明確となってきました。たとえば、TVを見ながらスマートフォンを見る人は約7割に達します。また、TVを見て気になったお店や場所にスマートフォンで検索して行く人は約4割、店頭で商品を見ながらスマートフォンを触る人も約5割に上ります。スマートフォンから商品やサービスについて気軽に検索する人は8割を超え、企業サイトを訪問する人は6割程度、ECで商品を購入する人も4割いることが分かりました。
これらの結果から博報堂DYグループは、「行動ハブ」という新しいスマートフォンの可能性を明らかにしました。TVや雑誌を見たり、店頭で商品を見たりしながら、気軽にインターネット環境にアクセスできるスマートフォンは、検索・来店・購入といった次のアクションへと生活者を導いてくれます。たとえば、“TVを見ていて気になる商品があったら手元で検索し、さらにSNSを介してもっと多様な情報を仕入れ、後日、自宅からお店の行き方を調べて購入しに行く”というような行動は、スマートフォンを持って初めて気軽にできるようになることです。
博報堂DYグループは、今後もスマートフォンの普及状況と、マーケティング・コミュニケーションにおける「行動ハブ」としての可能性に注目し、スマートフォンユーザー調査を続けていきます。
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