拝啓 貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素はエステティックに関する各種情報について報道して頂き、厚く御礼申し上げます。さて、標題の事件に関連し、エステティックサロンで行う光脱毛が医療行為で危険であるかのような誤解を消費者に与えないように、医療とエステティックでの光脱毛の違い、及び光脱毛の安全性確保に向けた当協議会の取り組みについて下記の通りご報告させて頂きます。貴社におかれましては、十分ご理解のうえ今後の報道を行っていただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
日本エステティック振興協議会（以下、当協議会という）は、エステティック業界の健全化、より一層の発展および社会的地位の向上を目的とし、消費者の安心と安全の確保および行政など国の機関への業界窓口として2007 年10 月2 日に設立されました。現在の会員団体は、一般社団法人日本エステティック協会、一般社団法人日本エステティック業協会、および一般社団法人日本エステティック工業会の3 団体で、上記の目的達成のために積極的な活動を行っております。
2012 年5 月22 日に、大阪府警はエステティックサロン「ドクタータカハシ」梅田店を経営する医師ら8 名を、医師免許を持たない従業員が医療行為にあたる光脱毛行為を行った疑いがあるとして医師法違反の容疑で逮捕したとの報道がありました。光脱毛に関しては、平成13 年11 月に「用いる機器が医療用であるか否かを問わず，レーザー光線またはその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し，毛乳頭，皮脂腺開口部等を破壊する行為は，医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17 条に違反する。」という厚生労働省医政局医事課長通知（医政医発第105 号）が出されました。当協議会では、この通知に抵触しないことを大前提とし、やけどなどの危害を発生させずにエステティックサロンにおいて行う安全な光脱毛のあり方について検討し、以下の自主規制を設定しております。なお、当協議会の自主規制に沿った光脱毛を医療の光脱毛等と明確に区別する為に美容ライト脱毛と呼んでいます。
[美容ライト脱毛についての当協議会の自主規制]
1）上記通知に抵触しない為に、エステティックサロンで行う美容ライト脱毛は除毛・減毛の範囲とすること。
2）脱毛機器については、日本エステティック工業会が2007 年より実施している「美容ライト脱毛機器適合審査」に適合した安全性が確保された機器を使用すること。
3）技術者については、美容ライト脱毛の知識・技術を習得した技術者が行うこと。当協議会は、2011 年3 月より医師等の専門家による教育講習である「美容ライト脱毛安全講習会」を開催しています。今後、さらに教育を充実させ、エステティックでの美容ライト脱毛のスタンダードとして広く普及させていく予定です。
今回報道された問題のサロンは、美容ライト脱毛機器適合審査を受けていない機器を使用し、また同適合審査基準をはるかに超えた高出力で施術したと思われます。また、技術者も「美容ライト脱毛安全講習会」を受講してはおらず、一部報道にありましたようにアルバイトであったようです。問題のサロンは「永久脱毛」を標榜していますが、当協議会の自主規制に沿って行う光脱毛である「美容ライト脱毛」は、永久脱毛ではなく一時的な除毛・減毛を目指すものです。
これらの事実から、問題のサロンは当協議会に所属しておらず、また当協議会の自主規制に沿って施術を行っているサロンではないことをご報告申し上げます。当協議会としては、会員団体に所属するエステティックサロンに対し、光脱毛を行っているサロンについては平成13年11 月の厚生労働省医事課通知に抵触しないことを大前提とし自己責任のもと、上記の「自主規制」を遵守し、消費者に危害を加えることのないよう万全の注意を払って行うよう周知しております。貴社におかれましては、自主規制も含め、当協議会による消費者の安全性確保のための取組みについてご理解賜りたく何卒よろしくお願い申し上げます。
【お問合せ】
日本エステティック振興協議会
美容ライト脱毛検討委員会（委員長 天辰文夫）
住所：〒100-0013 東京都千代田区霞が関 3-5-1 霞が関IHF ビル5F
電話：03－5501－1801 担当： 山本・高木
※関西テレビ放送株式会社報道局・報道担当などメディア各社宛てリリース
※リリースの詳細は関連資料をご参照ください
【関連資料】
◎リリースURL/PDF
http://www.ajesthe.jp/news/20120525_notice.pdf
◎日本エステティック協会：公式サイト
http://www.ajesthe.jp/
