サントリー健康科学研究所は、京都大学大学院人間・環境学研究科 森谷敏夫教授らとの共同研究により、軟骨に役立つ食品成分※1と筋肉に役立つ食品成分※2を組み合わせた摂取が、中高年の通常歩行速度を上昇させることを明らかにしましたので、第55回 日本老年医学会学術集会(2013年6月4日~6日、大阪府)にて発表しました。
今回の発表演題と発表者は以下のとおりです。
▼発表演題
「膝関節痛および運動機能に対するグルコサミン含有食品の効果」
▼発表者
サントリー健康科学研究所
※1 グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸(サメ軟骨抽出粉末)、II型コラーゲン
※2 イミダゾールペプチド、ケルセチン配糖体、ビタミンD3
【研究の背景】
近年、高齢者人口の増加とともに、“歩くのが遅くなり、信号が変わる前に横断歩道を渡りきれない”“つまずきやすくなった”といった中高年の悩みが増えています。その原因として、軟骨の減少などによるひざ関節の痛みと筋肉の衰えが関わっている可能性があります。
そうした中、厚生労働省の「健康日本21(第二次)」では、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」が取り上げられています。ロコモティブシンドロームとは、自立した生活が送れなくなり、介護が必要となる危険性が高い状態を指します。その原因として、ひざ関節の機能低下や、歩行速度・ひざ伸展筋力といった運動機能の低下などが挙げられています。そのため、ロコモティブシンドロームを予防するためには、ひざ関節の機能改善や運動機能の維持が重要であると考えられます。
そこで今回、ひざ関節に痛みを感じ、歩行速度が低下している方を対象に、軟骨と筋肉に役立つ食品成分を組み合わせて摂取することで、その症状が改善されるかどうか、二重盲検プラセボ対照比較試験で検証しました。
※詳細は下記URLをご参照ください
◎サントリーウエルネス株式会社 2013年6月12日発表
http://www.suntory.co.jp/news/2013/11808.html