株式会社東洋新薬は、北里研究所病院 美容医学センター 毛利 麻里先生及び、医療法人社団 健宝薬会 南青山ガーデンクリニック 杉田 俊郎理事長らとの共同により、『大麦若葉末』の美肌作用を臨床試験にて確認し、第20回日本未病システム学会学術総会において発表いたしました。
■「大麦若葉末」とは
「大麦若葉末」は、イネ科オオムギの若葉部を乾燥、微粉砕加工した機能性食品素材です。臨床試験において、便通改善作用を有することを確認しており、大麦若葉末を関与成分とした青汁が平成22年8月23日付けで便通改善作用を許可表示とした特定保健用食品の許可を受けております。
同社では、大麦若葉末の機能性について研究を重ねており、これまでに整腸作用をはじめ、血中中性脂肪上昇抑制作用、大腸癌抑制作用、潰瘍性大腸炎抑制作用、カルシウム吸収促進作用などを確認しております。
今回同社は、大麦若葉末の美肌作用を確認し、第20回日本未病システム学会学術総会(2013年11月9日(土)~10日(日)、東京・一橋大学)において発表いたしました。
■研究の背景
大麦若葉末には食物繊維や、皮膚・粘膜の健康維持に必要なビタミンB2、B6をはじめ、抗酸化作用を持つと言われるβ‐カロテン、ビタミンC、Eなど美肌作用が期待できる栄養素が豊富に含まれています。
そこで今回同社は、臨床試験にて大麦若葉末を継続的に摂取することによる肌状態へ及ぼす影響について検証しました。
■発表骨子
肌荒れ症状を有する成人女性20名を対象とし、大麦若葉末1.0 g(大麦若葉末群)、またはプラセボ食品1.0 g(プラセボ群)をそれぞれ8週間摂取させる二重盲検並行群間試験〔注1〕を実施しました。
摂取前、4週間後、8週間後に、頬の角層水分量〔注2〕測定及び、肌状態に関するアンケートを実施し、肌の明るさ(くすみ)を評価しました〔注3〕。
その結果、大麦若葉末群では、摂取8週間後において摂取前と比較して頬の角層水分量が有意に増加しました。また、肌の明るさ(くすみ)については、摂取前及び、プラセボ群いずれとの比較においても有意な改善が認められました。
以上のことから、大麦若葉末の継続摂取により肌状態が改善することが確認され、美肌作用を有することが示されました。
東洋新薬は今後も大麦若葉末を用いた独自性の高い商品を開発し、より一層の拡販に注力して参ります。
〔注1〕二重盲検並行群間試験
二重盲検試験とは、被験者の思い込みによる影響や試験実施者の挙動が被験者に影響を与える可能性を排除するために、被験者および試験実施者側に試験品の中身を知らせずに効果を検証する試験です。
また、並行群間試験とは、異なった2 群以上に被験者を分け、試験品またはプラセボを同時期に使用させ、それぞれの結果を集計して評価する試験です。
〔注2〕角層水分量
電気容量(キャパシタンス)の測定により、皮膚の一番表層である角層に含まれる水分量を測定したもので、皮膚の「潤い」を示す指標の一つです。
〔注3〕「肌の明るさ(くすみ)」の評価方法
各被験者に、試験食品摂取前、摂取4週間後、8週間後に「肌の明るさ(くすみ)」に関して5段階評価でスコアを記入させ、各群の平均値を算出し、統計解析を行い評価しました。
※詳細は下記URLをご参照ください
◎株式会社東洋新薬は 2013年11月20日発表
http://www.toyoshinyaku.co.jp/weblog/?p=454