富士フイルム株式会社は、シミの原因となるメラニン色素を含むメラノソーム(*1)と呼ばれる袋状の細胞内小器官が、表皮細胞(ケラチノサイト)(*2)内の消化器官「ライソソーム」(*3)により分解される経時変化を可視化して確認しました。
また、ケラチノサイト内でのメラノソーム崩壊に、メラノソーム構造タンパク「gp100」(*4)の減少が関係することも実証しました。さらに、メラニン色素がケラチノサイト内で分解される現象を実証。分解を促進する成分の研究の中で、美白有用成分「AMA」にメラニン色素分解促進効果があることを確認しました。
同社は、これらの研究結果を、高い美白効果を有するスキンケア化粧品の開発に応用していきます。なお、この研究内容は11月29日に開催される「第73回日本化粧品技術者会(SCCJ)研究討論会」にて発表します。
*1 メラノサイト(色素細胞)内に存在する細胞小器官。シミの原因となるメラニン色素はこのメラノソームに貯蔵されケラチノサイトへ移動する。
*2 皮膚を構成する細胞。角化細胞とも呼ばれ、何層にも重なった構造を示す。メラノサイトで生成されたメラニン色素を取り込む性質がある。
*3 細胞内に存在する消化器官。内部に多様な消化酵素を持ち、異物を取込み消化する。リソソームとも呼ばれる。
*4 メラノソーム内の構造タンパク質。「PMEL17」とも呼ばれる。
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◎富士フイルム 2013年11月28日発表
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