ニチモウバイオティックス株式会社は、 株式会社ファンケルならびにNPO法人アレルギー支援ネットワークと共に 、ニチモウバイオティックスの開発素材である麹菌発酵大豆培養物(商品名『ImmuBalance®<イムバランス®>』※1)を用い 、ビフィズス菌を加えて幼児のアトピー性皮膚炎に及ぼす影響に関する研究を、あいち小児保健医療総合センターアレルギー科にて行った。
幼児アトピー性皮膚炎患者において、『イムバランス』 (I)および(I)にピフィズス菌を加えた試験食(IB)による症状緩和効果を検討した。摂取開始前と比較して、I群、IB群ともにSCORADは低下傾向が認められた。アンケートは、I群では改善傾向を示し、IB群では12週、24週時点ともに有意な改善を認めた(pく0.01,Friedman test)。試験中に両群とも明らかな副作用は認められなかった。本研究は対照群をおかないパイロット的なものであるが、『イムバランス』は幼児アトピー性皮膚炎の治療補助として有益である可能性があること、ピフィズス菌と共に摂取することで、その作用が増強される可能性が示唆された。この研究成果は、医薬ジャーナル社の雑誌「アレルギー・免疫Vol.22 No.12015」に掲載された(※ 2)。
過主の研究において『ImmuBalance®』は、プロバイオティクス作用だけではなく、プレバイオティクス作用および直接生体に作用するバイオジェニックス作用を有していることから、それら3つの作用の相乗効果によりアレルギー症状を緩和させ、そのアレルギー症状の緩和は、一般の乳酸菌製品より顕著な効果を期待できると思われる。ニチモウバイオティックスは、この新規の機能性素材を、アトピー性皮膚炎や花粉症、食物アレルギーなどアレルギー疾患に困っている方々に届けたいと考えている。
※ 1. 『ImmuBalance®』脱脂大豆を、ニチモウ独自の麹菌発酵技術によって製造された麹菌発酵大豆培養物である。製造特許(ニチモウ):日本特許:2696057号、3014145号、USPatent58 85632、EPPatent 0682877
※ 2.この研究成果の概要は、2014年5月に『第26回日本アレルギー学会春季臨床大会』(会長:福井大学・真弓光文教授)で発表した。
※詳細は下記URLをご参照ください。
◎ニチモウバイオティックス株式会社 2015年1月13日発表
http://www.nichimobiotics.co.jp/news/150113.pdf
◎ニチモウバイオティックス株式会社 公式サイト
http://www.nichimobiotics.co.jp/