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産学連携の共同開発でインフルエンザの予防効果のあるシナモンを使用したマスクの開発に成功、実用化へ/常磐植物化学研究所

千葉大学大学院 医学研究院 和漢診療学 並木隆雄准教授は、インフルエンザの発症を未然に防ぐ効果があると注目されているシナモンを使用したマスクの基本設計を完了し、このたび実用化にめどをつけました。早期の実用化に向けて、株式会社常磐植物化学研究所、三井化学ファイン株式会社との産学連携の共同開発を進めます。

【 詳 細 】
◆リリース発信元 : 千葉大学

◆内 容 : インフルエンザを予防する効果のある「シナモン」を使用したマスクの開発に成功

◆ポイント :
シナモンは漢方では桂皮として昔から使われてきましたが、最近はシナモンに含まれる成分「シンナムアルデヒド」がインフルエンザウイルスに効果があることが論文等で発表されています。また、千葉大学の研究により、口から飲用するよりも鼻や口から吸入する方が効果が高いことが発見されました。そこで、マスクとして応用展開が図れないか、検討を進めていきます。

◆発表日時 : 2017 年 1 月 24 日(火)14:00

◆発表場所 : 千葉県庁記者クラブ

◆千葉大学リリース 発表内容
千葉大学(学長 徳久剛史)(研究代表者 大学院医学研究院 和漢診療学 並木隆雄 准教授)は、インフルエンザの発症を未然に防ぐ効果があると注目されているシナモンを使用したマスクの基本設計を完了し、このたび実用化にめどをつけました。

このマスクはインフルエンザの治療に用いる漢方薬にも含まれている桂皮(シナモン)を使用しています。シナモンの香りの成分でもある「シンナムアルデヒド」は、口から飲用するよりも適切な量を鼻や口から吸入する手段の方が、インフルエンザ感染症に対してより高い予防効果を発揮することが発見されています(文献Antiviral Res 74.1–8,2007 参照)。

そのしくみは、呼吸器官の細胞内においてインフルエンザウイルスの増殖過程を阻害するため、インフルエンザウイルスの型種類に関係なく作用することが解明されております。今回の開発成功を受け、今後マスクの安全性を目的とした臨床試験を実施(募集人員50 名、平成29 年3 月までを予定)するとともに、早期の実用化に向けて、株式会社常磐植物化学研究所(社長 立﨑仁)、三井化学ファイン株式会社(社長 高橋賢作)との産学連携の共同開発を進めます。

そして、予防医療の新たな可能性に向けて、社会課題である「健康寿命の延伸」「QOL(生活の質)の向上」に貢献することが期待できます。さらに、インフルエンザウイルスの型種類を問わず効果を発揮するマスクの特長は、従来型だけでなく、新型インフルエンザウィルスに対しても予防対策となりうることが期待できるため、引き続きその応用可能性についても検証を進めます。

【詳細は下記URLをご参照下さい】
株式会社常磐植物化学研究所  2017年1月24日発表【PDF】
株式会社常磐植物化学研究所    公式サイト
国立大学法人千葉大学  公式サイト

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