株式会社わかさ生活は、近畿大学 財満 信宏(ざいま のぶひろ)准教授との共同研究成果として、論文「Visualization of the distribution of anthocyanin species in mice eyeball by MALDI-mass spectrometry imaging(邦題:マウス眼球におけるMALDI質量分析イメージングを使ったアントシアニン分子種の可視化)」を発表しました。
また同研究が、2018年1月3日(水)に分析専門誌である「Rapid Communications in Mass Spectrometry」に掲載されました。
わかさ生活では、健康のお悩みを持つ方々に役立てていただくため、健康素材や成分の機能研究に力を入れています。
特にブルーベリーサプリメントの主成分である、北欧産野生種ブルーベリー「ビルベリー」の機能性について、長年研究を続けてきました。
そしてこの度、わかさ生活と近畿大学(所在地:奈良県奈良市) 財満 信宏准教授との共同研究により、ビルベリーに含まれるアントシアニンが眼精疲労に対してどのように働きかけているのか、そのしくみの一部を解明しました。
またその成果が、2018年1月3日(水)発行の分析専門誌である「Rapid Communications in Mass Spectrometry」に掲載されました。
【「Visualization of the distribution of anthocyanin species in mice eyeball by MALDI-mass spectrometry imaging(邦題:マウス眼球におけるMALDI質量分析イメージングを使ったアントシアニン分子種の可視化)」の研究詳細】
〈研究内容〉
ビルベリーの機能の1つとして眼精疲労の予防が挙げられますが、作用機序に関する研究結果の報告は未だ多くありません。今後、ビルベリーの機能性を理解する上で、その作用機序を明らかにする必要があります。
同研究では、質量分析イメージング法(MALDI-MSI:Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization Mass Spectrometry Imaging)を用いることで、ビルベリーに含まれるアントシアニンの体内での動きを可視化することにより、生体サンプルのどこに目的の物質が存在するかの確認を行いました。
<結論>
ビルベリーエキスに含まれるアントシアニンが、エキス摂取後に眼球の網膜外層に付随する外眼筋に存在する可能性が示されました。
このことは、アントシアニンが外眼筋に移行することで眼精疲労に対し、生理活性を示している可能性が示唆されました。今後は、もっと詳細な作用機序の解明が期待されます。
〈用語解説〉
・作用機序・・・薬物等が生体に何らかの効果を及ぼす仕組み、メカニズム。
・質量分析・・・分子をイオン化し、分離、そして質量を検出することで物質の重さを測定する分析方法。現在は物質を同定するときに多く用いられる技法。
・質量分析イメージング法(MALDI-MSI)・・・近年になって確立された新しい可視化する方法。質量分析を行うことで「目的サンプルのどこに物質が存在するのか」を視覚的に解析する技法。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社わかさ生活 / PRTIMES 2018年1月12日発表
・株式会社わかさ生活 公式サイト