「自由自在にクリームが DIY できる時代に」世界的に権威ある化粧品技術者学会にて発表/ポーラ化成

ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社は、2020 年 10 月 21 日～10 月 30 日にオンライン開催される第 31 回国際化粧品技術者会連盟（以下IFSCC）世界大会（Congress）の口頭発表部門において、本格的な乳化化粧品をお客様自ら自作できる技術を発表します。この知見は、今後、ポーラ・オルビスグループの商品・サービスに応用されます。

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■ 論文タイトル
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『DIY コスメ－自分好みのエマルションを作りだす楽しみを－』

英文名：
Do-It-Yourself cosmetics – The pleasure of creating your own emulsions

発表者：
ポーラ化成工業㈱フロンティアリサーチセンター／製品設計開発部
加治恵、岩永知幸、竹山雄一郎、松尾一貴、荒井俊博
東京理科大学理工学部先端化学科酒井健一、酒井秀樹

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■ 発表内容　概要
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DIY（Do-It-Yourself）人気が世界中で加速し、家具や小物など、自分で作る工程や自分らしさを楽しむ人が増えています。化粧品でも DIY ができるようになれば多くのお客さまが作る工程を楽しめるようになると期待されますが、本格的な乳液やクリーム作りは、研究所や工場といった場に限られ一般に広がっていません。なぜなら、水と油を混ぜ合わせる「乳化」には、専門知識や、混ぜ合わせるための特殊な専用装置、複雑な作業工程などが必要だったからです。そこで、家庭で化粧品づくりを DIY することができる乳化剤の設計・開発を行いました。新乳化剤「M-ポリマー」の誕生です。

M-ポリマーは、ペンダントのような形の高分子（ポリマー）で、水に入れるときゅっと折りたたまれ小さなボール状の粒子になり、油滴の表面に自然に吸着するようになります（補足資料 2）。この性質により、さまざまな種類の油をスムーズに乳化できます。M-ポリマー水溶液に好きな油や保湿剤を加え混ぜるだけで、乳液、クリーム、クレンジングクリームなど幅広い種類の化粧品を作ることができます（図 1）。

実際に、化粧品を作ったことのない 21 名の方に M-ポリマーで化粧品の手作りに挑戦していただいたところ、全員が乳液やクリームなどを作ることに成功し、カスタマイズの自由度に満足と答えました。また、作り方が簡単なことや、いろいろな感触に調整できる点も高く評価され、多くの方が「楽しい」「満足」「またやりたい」と答えました。