株式会社資生堂は、シミ部位 では ウロキナーゼ ※1 の 活性が高 まる ことを 発見 し ました。また、 ウロキナーゼは、紫外線ダメージにより 血管内皮細胞 ※2 から分泌され、 メラニン生成促進に関与 するこ と を確認しました 。 先行研究で、シミ部位には異常な毛細血管ネットワークが存在することやその血管がシミへ悪影響を及ぼすことを明らかにして おり ※3 、 ウロキナーゼが 血管内皮増殖因子 VEGF A と協調して血管新生を促進する ことから、 ウロキナーゼは 血管を介したシミ形成 に繋がる要因である と考えられます 。 また、 オトギリ 草抽出液 に ウロキナーゼの活性を抑制する効果があることを 見出し ました。
今後も、 長年培ってきた美白研究 ※4 の成果を活用し て 、 お客さまを シミ悩みから解放 し 、明るく輝きを放つ肌で自信を持って毎日を過ごしていただけるよう、研究を進めていきます。本研究の成果の一部は「第37回 美容皮膚科学会総会・学術大会」(2019/7/27)で発表しました。
※1 生体に存在する酵素の 1 種で、活性が高まると肌あれのきっかけとなることが知られていま した 。
※2 毛細血管を 構成する 主な細胞の 1 種。
※3 末尾の「参考:関連する主なニュースリリース」を参照 。
※4 美白とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことです。
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■ 血管を介したシミ形成とウロキナーゼの関係性
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非シミ部位とシミ部位の比較検討を行ったところ、シミ部位ではウロキナーゼの活性が特異的に高まっていることを発見しました 図 2 。また、 細胞を用いた実験にて、 紫外線 を照射することで 血管内皮細胞 から ウロキナーゼが 分泌され ることを確認しました 図 3 。 シミ部位では血管 内皮増殖因子( VEGF A も 多く産生されて おり、ウロキナーゼは V EGF A と 協調して血管新生を促進 します。
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■ 血管を介したシミ形成とウロキナーゼの関係性
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非シミ部位とシミ部位の比較検討を行ったところ、シミ部位ではウロキナーゼの活性が特異的に高まっていることを発見しました 図 2 。また、 細胞を用いた実験にて、 紫外線 を照射することで 血管内皮細胞 から ウロキナーゼが 分泌され ることを確認しました 図 3 。 シミ部位では血管 内皮増殖因子( VEGF A も 多く産生されて おり、ウロキナーゼは V EGF A と 協調して血管新生を促進 します。
続いて、ウロキナーゼとメラニン生成促進の関係性 について 調べました。ウロキナーゼの 活性 を高めると、それに 伴い に メラニン生成の引き金となる酵素チロシナーゼ の活性 が高まることを確認しました 図 4) 。以上の結果から、 ウロキナーゼは血管を介したシミ形成 に 関与する こと が示唆され 、 ウロキナーゼの活性は、 シミを悪化させる環境 に影響 を及ぼす一因であると 考えられます。
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■ ウロキナーゼの活性を抑制する 薬剤 オトギリ 草抽出液
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ウロキナーゼの活性を抑制する成分を探索した結果、オトギリ草抽出液にウロキナーゼ活性抑制効果があることを見出しました(図 5 6 )。このことから、オトギリ草抽出液は 、 血管を介したシミ形成に 関わるウロキナーゼの活性を妨げ、シミが悪化する環境を 改善する 作用 がある可能性が見出されました。
資生堂は、シミ部位特有の肌状態の研究により様々なシミ形成要因を解明するなど、常に美白研究をリードしてきました 。 今後も企業理念である「 B EAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD 」 の実現を目指し、 美白ケアを必要とされる方へソリューションをお届けする ために研究を進めていきます。
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■ 参考:関連する主なニュースリリース
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・シミ部位の血管密度が色素沈着の改善に影響することを発見(2020 年)
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002975
・シミの肌内部における血管構造異常の 3D 可視化に成功 (2018 年)
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002498
・異常な毛細血管ネットワークがシミ形成に関与することを発見(2017 年)
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002264
・肌を切らずに毛細血管を可視化することに成功 (2017 年)
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002265
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社資生堂 2020年11月5日【PDF】発表
・株式会社資生堂 公式サイト