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包材向けのハイバリア紙を開発/凸版印刷

凸版印刷株式会社は、高い水蒸気バリア性と優れた耐屈曲性を有し、幅広い内容物と包材形状に対応できるバリア紙「GL-X-P」を開発しました。国内・国外の食品メーカーやトイレタリーメーカーを始めとした幅広い業界に向け、2021年9月下旬よりサンプル出荷を開始し、2022年春より本格的な販売を開始します。

同製品は、高い水蒸気バリア性を有することで、湿度による内容物の変質を防ぐことが可能です。また、優れた耐屈曲性を持つため、幅広い包材形状への対応も可能です。これにより、さまざまな粉末・固体製品(インスタントコーヒー、粉末スープ、チョコレートなどの食品、化粧品やトイレタリー製品など)のパッケージへ展開できます。紙を使用した従来包材からの置換えにより、鮮度保持にともなう消費期限の延長が実現できることでフードロス削減に貢献します。

また、「GL-X-P」自体がヒートシール性を有するため、紙単体での構成を実現、従来のプラスチックを使用した積層構成の包材からの切替えにより、プラスチック使用量の削減を実現するとともにCO2排出量を最大で約35%削減が可能です。(※同社試算による)

なお同製品は、2021年9月27日(月)から9月29日(水)に米国・ラスベガスで開催される「Pack Expo Las Vegas」(会場: Las Vegas Convention Center, North Hall — N-9409)のToppan USA, Inc.ブース及び9月28日(火)から9月30日(木)にドイツ・ニュルンベルクで開催される「Fachpack」(会場:NürnbergMesse, Hall:7 , Booth: 7-107)のToppan Europe GmbHブースに出品します。

今回開発したバリア紙「GL-X-P」の使用イメージ

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■ 開発の背景
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SDGs(持続可能な開発目標)など、環境配慮や省資源化推進における世界的な機運の高まりを受け、環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっています。フードロスの削減などサステナビリティへの取り組みが必然となっている現在、パッケージには内容物の鮮度保持や長期保存性などの機能と、省資源やリサイクル適性など環境負荷の低減の両立が求められています。

凸版印刷は1986年にフードロス削減や省資源化などの社会課題を解決するバリアフィルム「GL BARRIER」を開発。現在は世界最高水準のバリア性能と用途に応じた豊富なラインアップにより、世界トップシェアを誇っています。

今回、従来展開してきたフィルム製品に加え、新たに紙製品をラインアップに加えることで「GL BARRIER」の対応範囲を拡大。これまで実現が困難だったハイバリアな紙製包材の実現を可能にしました。

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■ 同製品の特長
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★高いバリア性を持つ紙製包材を実現
GL BARRIER製品の開発を通じて培った独自の蒸着技術と耐屈曲性能を高めるコート加工を施しており、高いバリア性を実現するとともに優れた加工適性で多様な包材形状への使用が可能です。

★紙素材の活用によりCO2排出量を削減
ベースの基材に紙素材を採用し、ラミネーション工程を削減できることや、アルミフィルムを使わない構成とすることで、プラスチックフィルムを使用した従来品と比較してCO2排出量を最大約35%削減することが可能です。(※同社独自計算)

★紙単一素材への切替で包材のプラスチック使用量ゼロを実現
一般的な包材は、各種部材に加えてシーラント層にプラスチック素材を組み合わせた材質構成になっています。同製品は紙素材とヒートシール性を有するコート層のみで構成されているため、包材のプラスチック使用量ゼロ化が実現可能となりました。

★紙本来の風合いを活かしたパッケージデザインが可能
同製品はバリア性を有しており、フィルムなどの別素材を用いる必要がないため、紙本来の風合いを活かしたパッケージデザインが可能です。

【詳細は下記URLをご参照ください】
凸版印刷株式会社    2021年9月17日発表
凸版印刷株式会社    公式サイト

2021年09月17日 17:20

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