オリザ油化株式会社(本社:愛知県一宮市 代表取締役社長:村井弘道 以下「オリザ油化」)は、 食用の米由来セラミド素材のパイオニア企業として1999 年に「オリザセラミド®」を業界に先駆けて上市し、現在に至るまで機能性エビデンスの構築を継続している。それだけでなく、美容素材である「イチゴ種子エキス」(2008 年上市) や「トマト種子エキス」(2018 年上市) についても皮膚のセラミド量を増加させる作用を見出すなど、1 つの素材にこだわらない幅広い展開でセラミドに関わる研究を続けてきた。そしてこの度、第 14回セラミド研究会の招待講演にて、オリザ油化のこれまでのセラミド研究の集大成を発表し、一般講演においても最新の研究データを発表した。
招待講演にて発表した内容は、前述した「オリザセラミド®」、「イチゴ種子エキス」および「トマト種子エキス」のセラミドに関わる研究結果。「オリザセラミド®」については、主要成分である “グルコシルセラミド” に加え、第 2 の成分 “BSG” および第 3 の成分“Elasticamide” について、それぞれ単離同定し、保湿作用 (角層セラミド増加作用) や美白作用 (メラニン生成抑制作用) について構造活性相関まで明らかにしたことや、臨床試験において示された有効性を発表した。さらに、BSG については、保湿作用だけでなくウイルス感染防御作用があることも見出したデータを発表した。「イチゴ種子エキス」については、規格成分であるチリロサイドに、角層セラミドの増加作用があり、そのメカニズムまで詳細に研究したデータを発表した。「トマト種子エキス」については、成分研究によって同定された成分のスクリーニング結果より、エキスの規格成分であるリコペロサイド H が、角層セラミドの増加作用を示すことを見出しただけでなく、アトピー性皮膚炎モデルマウスにおける皮膚炎症状の緩和作用も有することを発見したデータを発表した。
尚、これらの研究は、以下の大学研究機関との共同研究によって実施された。
・宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター
芋川 玄爾 特任教授
(BSG チリロサイドの角層セラミド増加作用)
・近畿大学 薬学総合研究所
森川 敏生 教授
(GlcCer elasticamide の構造解析 トマト種子エキスの成分研究)
※一般演題発表内容は、招待講演の内容と重複するので割愛する。
オリザ油化では、「オリザセラミド®」の販売開始から 20 年以上経った現在でも、セラミドに関する研究に注力しており、今後も常に新たな科学的エビデンスを発信していく考えである。
<第 14 回セラミド研究会 学術集会>
日時:2021 年 10 月 21~ 22 日
会場:TKP 東京駅セントラルカンファレンスセンター
オリザ油化の発表
・国内招待講演
講演名「セラミド関連食品に配合される食物由来成分の探索」
演者:下田博司(オリザ油化株式会社 取締役研究開発本部長)
・一般講演
講演名「米由来各種グルコシルセラミドおよび遊離型セラミド elasticamide の表皮保湿作用」
演者:竹田翔伍(オリザ油化株式会社 研究開発本部 課長代理)
【詳細は下記URLをご参照ください】
・オリザ油化株式会社 2021年10月25日【PDF】発表
・オリザ油化株式会社 公式サイト