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淡路島完熟イチジク果実エキスが肌のセラミド産生に関わる遺伝子の発現を高めることを発見/株式会社ネイチャーズウェイ

ネイチャーズウェイは、淡路島のイチジク果実エキスが皮膚バリアに最も重要な脂質である、アシルセラミドの生産に関わる遺伝子の発現を高めることを発見しました。

 

研究背景

■水分を蓄える能力が高いイチジクに着目

イチジクは完熟2週間前より急激に大量な水分を蓄え肥大するという特長をもちます。

この特長は、細胞と細胞の間の層を肥大化させるという成長によるもので、細胞自体を肥大化させる一般的な果物とは性質が大きく異なります。

この点に、ヒトの肌の細胞間脂質との共通性を見出し、肌のバリア機能の健全化に有用ではないかと考えました。

イチジクの完熟するほど水分保持能力が高まる点にフォーカスし、栽培環境・栽培方法などの選定を行った結果、一般的な栽培方法とは異なり、完熟製法を極めた、淡路島で循環型農業を実践するAwaji Nature Farmで栽培される完熟イチジクの研究を進めました。

 

研究結果

■イチジク果実エキスが肌のセラミド産生に関わる遺伝子の発現を高めることを発見

皮膚の乾燥やバリア機能の低下は、キメの乱れ・透明感の低下・小じわなどを引き起こして肌の美しさを損ねる一因と考えられています。

そこで、表皮角質層で皮膚の保湿やバリア機能を担うセラミド産生遺伝子(β-グルコセレブロシダーゼ遺伝子(GBA)※)の発現に与える被験品の影響を、リアルタイムPCR法によって評価し、皮膚の保湿・バリア機能に対する作用を検証した結果、イチジク果実エキスにβ-グルコセレブロシダーゼ遺伝子(GBA)※の遺伝子発現を有意に増加させることが分かりました。

 

 

※β-グルコセレブロシダーゼ(β-glucocerebrosidase:GBA)
セラミドの前駆体であるグルコシルセラミドからセラミド(セラミドEOP(セラミド1))を産生する酵素。
表皮細胞で産生され、外的刺激から守るバリア機能を担っています。肌のセラミドが減少すると乾燥などの原因となります。

 

■セラミド1の重要性

アトピー性皮膚炎患者や敏感肌の皮膚は、健康な皮膚に比べてセラミド量が少なく、特にバリア機能に関連するアシルセラミドであるセラミド1が不足しています。アシルセラミド(セラミド1)が少ない肌は、総セラミド量が適切であってもバリア機能が低下していることが分かっています。

このため、アトピー性皮膚炎患者や敏感肌の皮膚は水分保持機能やバリア機能が低下し、肌荒れに繋がっています。

セラミド1は衝立のように、細胞間のセラミドを規則正しく綺麗に満たす重要な役割があります。

 

 

今後の展望

ネイチャーズウェイの製品は、「肌への効果・安全性・環境負荷の軽減」という理念のもと、原料選定から量産化まで厳しい基準をクリアした自然原料のみでつくられています。

今回、淡路の完熟イチジクに着目し抽出したエキスには、新たに「肌のセラミドに対して有用な効果」を発見しました。また、熟し過ぎによる傷みによって商品にならないイチジクを化粧品のエキスとして利用することで、有効活用する方法を採用しています。

50年以上、植物と肌の関係値をみてきた同社だからこそ、この新たな知見を活かし製品への応用を叶えました。

これからも、お客様の健やかな肌と笑顔のための研究開発を進めてまいります。

 

【詳細は下記をご確認ください】

株式会社ネイチャーズウェイ2024年6月17日発表
株式会社ネイチャーズウェイ公式HP

2024年06月20日 17:02