日本展示会協会(事務局:東京都千代田区、石積忠夫会長)は2010年6月2日、幕張メッセ(千葉県千葉市)で「展示会大賞2010」の表彰式を開催した。
同大賞は、2002年から「日展協AWARS」の名称で開催され、展示会および実務分野で活躍する企業や個人を表彰してきた。2008年に名称変更し、3回目となる今年から表彰対象、表彰部門のリニューアルを行い、新たな形で実施されることになった。
大賞には「数々の環境負荷低減に関する取り組みが、他の展示会では類をみない画期的なものである」(表彰委員会)として「エコプロダクツ」(主催=(社)産業環境管理協会、日本経済新聞)が選出された。
また、新規開発部門では愛媛・今治の業界トレードショー「今治海事展」、これからの暮らしを提案する国際見本市「リビング&デザイン」、「業界貢献部門」では地域貢献の部で「おおた工業フェア」、展示会サポートの部で「サクラインターナショナル(株)」がそれぞれ最優秀賞に選ばれた。
表彰対象は、展示会および展示会産業に携わるすべての法人および個人。表彰の対象期間は、2009年4月1日から2010年3月31日までの1年間に行われた展示会または活動、となっている。
表彰式の後には懇親会が行われ、同協会の石積会長があいさつ。「昨年も行ったが、この懇親会への来場者も大幅に増え勢いを感じる。協会の会員数も約3割増え、203社となった。なにつつけ、増えるというのはいい傾向。展示会産業の国際化は一段と進んでおり、今後ますます、日本の経済活性化に重要なものとなると確信している。一方で中国、韓国が国を挙げて展示会を活用しているのに対し、わが国ではなかなか進まない点において非力さを感じている。もっと展示会産業に目を向けて欲しい」と“展示会を国策に”と訴える石積会長はアピールした。
続いて、来賓の経済産業省商務情報政策局・石黒憲彦氏、国土交通省観光庁長官・溝畑宏氏があいさつした。
同協会は、展示会における「主催者」、「会場・施設」、「支援企業」の3者を展示会業界を構成するメンバー、そして同協会の会員とし、1967年に創立。現在は、今年度新たに42社を加え、会員数203を誇る日本最大かつ最も影響力のある業界団体となっている。