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進化を続けるデジタルサイネージの専門展が開幕

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デジタルサイネージ(DS)に特化した専門イベント「デジタルサイネージジャパン2010」が2010年6月9日、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開幕した。

民間の市場調査会社によると2009年のDS市場は600億超とされ、2015年には1兆円を越す規模に膨らむと推測されている。今後非常に有望な市場とあって、会場は初日から熱気に包まれた。

注目される理由は、DSが時間と場所を特定できる唯一の情報発信プラットフォームであるため。例えば、広告媒体として考えた場合、インターネットでは時間は特定できるが、場所の特定は難しい、テレビ、ラジオ、新聞・雑誌のいわゆる4マスでは、時間すら特定が困難である。

それに対し、DSでは設置した場所で対象をキャッチするため、時間も場所も特定できる。実際に展示されていた事例でそのすごさを見てみよう。

例えば、先月末からローソンがスタートさせた新しいメディア「東京メディア」。これは、ローソン300店舗の店頭に46インチのディスプレイなどを設置し、商品やキャンペーン情報を発信するというもの。ふらりと店近くへ立ち寄った人に対し、的確に情報発信することで販促につなげるほか、携帯端末との連動で、お得なサービスを提供する。

2年ほど前から活発化する市場に比例し、その機能も着実に進化。内臓カメラが対象の属性を判断し、おススメ商品を提示するようなタイプも登場している。携帯との親和性が高いことから、カメラによる属性判断と携帯のインプット情報を総合判断し、いま欲しいであろう商品を瞬時に提示するSF映画のワンシーンのようなこともすぐ近い将来に実現しそうである。

健康美容分野においても、その活用に大きな可能性がある。特に美容分野では、センサーにより肌状態を瞬時に診断し、年齢等の属性情報の分析から、的確な化粧品の提案といったことも可能となるはずである。実現のためにはクリアすべき問題が山積するが、良くも悪くも「対面」の壁が存在する分野だけに、ひとつの突破口として、大いに注目されるメディアといえる。なお、イベントは11日まで開催される。

2010年06月09日 20:48