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スマホ時代の2011年ネットショッピング事情

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家にいながらじっくり商品を選び、早ければ翌日に手元に到着。安くて便利で早いネットショッピングは、着実に生活に溶け込みつつある。そうした中、Eストアー(東京都港区、石村賢一社長)は「都圏在住の20代060代で2011年1月1日から11月24日までにネットショップの利用経験がある男女」(各516名、計1032名)を対象に、「ネットショッピングに関する意識調査」を実施した。スマホが大増殖した2011年のネットショッピングの風景はどんなものだったのか…。

結論からいえば、今年もネットショッピングの主流はPCだった。ネットショッピングで利用する端末について、79.9%が「PCのみを利用」と回答。さらにスマホ所有者でも「PCで閲覧選択し、PCで購入する」が64.9%。さらに「スマートフォンで閲覧し、PCで購入する」が19.2%。合わせて84.1%がPCで商品を購入している。一方、「PCで閲覧選択し、スマートフォンで購入する」はわずか5.7%。まだまだ、商品購入端末として、スマホは認知されていないようである。

ではなぜ、スマホを所持していながらネットショッピングに活用しないのか。その理由については「商品やショップを探すのが面倒」が56.4%、「商品の詳細までが分からないから」が38.8%、「価格や商品比較が面倒」が38.2%、「決済時に入力しにくい」が36.4%となっている。こうしたことから、使い慣れたPCに対し、スマホでは物理的制約やソフトの充実度の低さが、ネットショッピングでの活用を鈍らせている要因といえそうだ。

ネットショッピングでは、しっかりと比較検討したいニーズが高いことが浮き彫りとなる結果が出ているが、2011年はどんなものがよく購入されたのか。1位は「本・雑誌」で49.4%、2位は僅差の49.3%で「食品・飲料」、3位は「ファッション」で40.1%となっている。1位の本はともかく、食品では価格の比較、ファッションではディテールまでじっくり見たいという欲求が高いことが推察され、現状ではスマホでは物足りなさを感じるのも理解できなくはない。

調査を行ったEストアーの登録店舗1万4,560店のデータとして、端末別のネットショッピングを行う時間も公開されている。それによると、PCでは20時以降から22時が最も多い時間帯でその後、急落している。一方、スマホでは同様の傾向で22時をピークとするものの、その後もしばらく、ピークが維持される結果出ている。これは、スマホを寝床に持ち込み、操作していることが理由と推察される。

トレンド雑誌で2011年のヒット商品1位となった「スマホ」。確かに今年は、小型PC並みの高機能端末として、完全に従来の携帯電話を追いやってしまう爆発力があった。その普及率は目を見張るが、ネットショッピング市場においては、まだまだ主役の座を奪うまでに時間がかかりそうである。

2011年12月14日 19:41